朝から雪がぱらつき、まるで真冬のように寒い。
最悪の気候コンディションの中、桃花台バス停からバスに乗った。
地下鉄名城線東別院駅で降りて地上に出ると「め〜てれ(名古屋テレビ)」の建物が見える。
その3階の東別院ホールで横浜の黄金町エリアマネジメントセンター事務局長の山野真悟氏による講演が行われた。名古屋造形大学公開講座2014「コミュニティとアート」は午後1時半からの開催、山野氏と会場へ向かった。
講演はプロジェクションをしながら行われた。
(写真:西倉潔教授撮影)
横浜黄金町でアートによる街作りを推進してきた山野氏の講演を拝聴し、コミュニティ作りには複雑な要素が様々にからんでおりそう簡単ではないことと、そうであるがゆえにNPOの役割が重要であることが理解できた。
街作りには必ずアーティストが関わらなければならないという氏の言葉には強い説得力があり、アートの役割はこれからの地域社会のあり方を考える上で、決して小さくないと実感した。
さらに高等教育機関としての役割を今後大学がどのように果たして行くべきかを考えるとき、今回の黄金町での実践が大きなヒントとなることは間違いないと思う。
今年の名古屋造形大学の黄金町サテライトスタジオで滞在制作と作品発表を行った卒業生のアーティスト達(中央の三名:向かって左から木村充伯氏、真ん中が楊珪宋氏、右が設楽陸氏)が壇上に上り、体験を話した。一番左は名古屋造形大学建築・インテリアデザインコースの西倉潔教授。
講演を聴いた学生たちにとっても参考になることは多かったと思う。
講演終了後は近くのお店でレジデンスに参加したアーティスト達も交えて大いに盛り上がり、一升瓶の焼酎はあっという間に空になった。
参加したアーティスト夫妻のお子さん。
この感触がたまらない。
連れて帰りたいと言ったら、お父さんに本気で「ダメ」と言われた。
一応、本人の了解が得られていないので顔はぼかしておくけど…
可愛かった!
(写真:西倉潔教授撮影)
最後は場所を替えて山野氏と少数の名古屋造形大学教員で懇談。
日付が変わってからの帰宅となった。
意義ある一日だった。