朝から学長室で執務。
午前11時からは大学院のゼミ。
お昼は学食。
日替わりメニューのテーブルも一新。麦の穂をあしらっていてイイ感じ!
今日は秋野菜と鶏の黒酢あんかけごはん。色んな秋野菜が彩りも良く、味もバッチリ!
午後からはアニメーション・コース1年生の人体デッサン授業。
今日は2日目で、下描きを継続して行った。
人体のヌードデッサンを経験している学生は実はあまり多くなく、どのように捉えて良いか迷いがある学生も目に付く。
今回は特に難しい”仰角”、つまりモデルさんを見上げる位置から描いてもらっているので、慣れていないだけにさらに形を取るのが難しい。
我々の頭の中にある人体のイメージはどうしても真正面、真横の形で、その形に引っ張られてしまうことが多い。
そこで、形を測る方法をあらためて教え、場合によっては小さな紙切れにササッと描いて参考にしてもらう。以下の幾つかの例は指導のあとで本人の修正が入ったものだが、さらにもうひと頑張りしてほしい。
斜め下から見上げたプロボーションなどは特に難しく、身体の傾きも見失ってしまう場合がある。顔なども斜め下から見上げることなどほとんどないので非常に形が掴みにくい。
背中の見えている面積は実はさほど広くはないのだが、真後ろから見た(類型的な)イメージに引っ張られてしまう。
また、この位置から見ると、腰から上の角度が非常に掴みにくい。
デッサンの授業の趣旨は「モチーフ(この場合人体)が自分にどう見えているのか」を理解させることであり、決して、それらしく達者に描かせることではない。
自分と対象との関係性を、思い込みを排除して直に把握することは、絵画だけではなく、視覚表現のあらゆるところで必要とされる。
今回のアニメーション・コース1年生は2日目ですでにかなり理解が進んできた。自分の目の位置から対象がどう見えているのかということについてあらためて考えはじめていることは、下描きに十分反映されている。
今回は授業日数が少ないので少し残念だが、残りの時間を意味あるものにして行きたい。ちょっと難しい授業だが、学生さんたちには頑張ってほしい。
日が落ちるのがめっきり早くなってきた。