朝から自宅ですごし、午後から1週間振りにジムへ。
ただ、数ヶ月も行けないことが多かったジムに今月はすでに4回目だ。
優秀!!
自転車こぎ+歩きで合計200kcalを消費。
その後は自宅で少し仕事をしたあと、本を読んで過ごした。
久し振りにゆったりと過ごした。
寝る前にちびちび読んでいた「クレンペラーとの対話」読了。
訳者のあとがきにおもしろいエピソードがあったので引用する。
クレンペラーの人となりが分かるような気がする。
クレンペラーが作曲家メンデルスゾーンの曾孫でレコード会社の社長のアーノルド・メンデルスゾーン氏と自分のレコードについて論争になり、実際にレコードを聞き比べてみようということになった。ウィーンでの話だ。
レコード店に入ったクレンペラーは・・・
「ベートーヴェンの『田園』オットー・クレンペラーのレコードをくれないか。」
客がクレンペラー本人とは知らずに、女店員は答えた。
「申し訳ありません。クレンペラーのは切らしておりますが、フルトヴェングラーではいかがでしょうか。」
「それならいらん。クレンペラーの『田園』がほしいんだ。」
「カラヤン、ワルター、モントゥーなどもございますが、それではいかがでしょうか。」
クレンペラーはかんかんに腹を立ててしまった。
「わたしがクレンペラーだというのに、なんだってほかのばかりならべたてるんだ。クレンペラーだ!わからんのか!」
「どうかそんなに興奮しないでください。どういうことなのでしょうか。」
「このわたしがオットー・クレンペラーだ。」
それでもまだ女店員は相手がクレンペラーだとは信じられず、からかわれていると思って、「それでは、お連れの方はベートーヴェン様ですか。」
「バカ!ちがう!この人はメンデルスゾーンだ!」
クレンペラーとの対話 ピーター・ヘイワース編/佐藤 章訳
白水社 1976年初版