3月22日(土)晴れ

昨日から肌寒い。
夜中に寒くて目が覚め、ダウンベストを着て寝た。

昨日お世話になった職人さんが9時半過ぎに迎えに来てくれた。10時ごろに来るということだったが、早めに来てくれた。

早速、作業。

もうこうなったら全面的にお任せするしかない。

実は作品のサイズを間違えていた。注文したサイズが余白を含まないサイズだと思い込んでいたので桟の長さと間隔が100mm長くなってしまった。

この時点ではやり直しは無理だと判断。余った桟の部分を白いテープで目立たなくしようと考えていたのだが、何と、当たり前のようにやり直してくれた。二度手間になってしまって申し訳ない。

なるほど、こういうやり方をするんだ⁈


あれ、さすがの専門家もちょっと苦労しているみたい。
たわみがなかなか取れない。

午前中に最初の一枚が終わらず、ちょっと心配になって来た。

ひとまずお昼。
食堂では従業員の方たちの行列が。

厨房はがら〜んとしている。
料理人のおじさんが鍋一つでほとんどの料理を作る。

昼食はいつものように炒めもの。

野菜がたくさん摂れるのでうれしい。

ちょっと心配はしたが、午後からの作業は順調に進んだ。表面には多少の波うちが見られるものの、パネル貼りをしない展示としては上々の出来だ。

そして二枚目も桟の付け直しからやってくれている。

さすがに経験値がアップした分スムーズ。

予想より早めに終わったので、昨日、自分で張った分もやり直していただくことに。

最初お願いしたところ、一瞬「えっ⁈」という表情だったが、快くやってくれた。
通訳の彭さんも手伝ってくれている。

見違えるようにきれいになった。

午後5時頃に完了し記念撮影。

私の向かって右側のお二人が全ての作業をやってくださった方々。その隣が作家のサポート役と通訳をやっていただいている彭さん。私の向かって左の人は誰か知らない。撮影の時にスッと入って来られた方だ。

こちらに来た時はまだ床のセメントの養生中、翌日は壁塗りなどで、月曜日にこちらに来てから木曜日まで作品の設置作業が始められなかった。そして、壁画の釘打ちが出来ず、設置方法をあれこれ考えた末、桟を取り付けることにした。

とりあえず、一人で作業をしたが上手く行かず、このお二人にお世話になった。全部の作業を一人でやっていたら到底間に合っていなかっただろう。二人の専門家には心から感謝したい。謝謝!

隣では中瀬さんとセシルさんの作業が進んでいる。

外では川松さんが三人のボランティアの方々に参加してもらって撮影している。

ここでは子供のための水墨画教室などが開かれていて、かなりハイソな雰囲気の親御さんが子供を連れてきている。結構な高級乗用車が並んでいる。

空は少し青みがかっているような気がするが、青空と言えるものは未だ見ていない。

最初は砂埃のせいかと思っていたが、彭さんによると大気汚染だとか。広州市では青空を見ることがほとんど無いということだ。彭さんの出身地の深圳や隣の香港では普通に青空がみられるとのこと。

会場の隣のトイレのサイン。
ちょっと直接的な表現だと思うけど…

蓮池があり、仏陀が…

こちらでの最後の夕食。

左のは菜の花の種類のようだが、結構美味しい!

会場写真を撮る。
手前のセシルさんの作品が少し見えてきた。


会場の最終的な姿を見ることができないのは残念。

今夜は私の送別会ということで、近くの野外の飲み屋に行くことになった。
隣にはデカい大学がある。
色々な分野があるようだ。

横町を入る。

果物の露店がある。

学生さんがよく行くような安い飲み屋。
周囲のお店で買って野外のテーブルで飲食する。



上は空、少しひげが生えてきた。

ここはすごく安い(ようだ)。というのも払っていないので分からないのだが…

手前は大崎さん、左が中瀬さん、その向こうが藤井さん。中瀬さんの娘さんを挟んでコーディネートしてくれた肖さん。

向かって右が川松さん、左が山本さん。
この二人とは同室だった。
川松さんのイビキを子守唄代わりに熟睡した。

ヒマワリの種をカリカリと食べながら、白酒をグイグイやっているうちに、結構回ってきて、あれこれベラベラと喋った(ような気がする)。

展覧会をコーディネートしてくれた肖さんによると50度以下の酒は「水」だとか… でもこれは55度なので酒だ。北京の白酒で学生がよく飲む安い酒。一本100円台らしいが、けっこういける。

へべれけで宿舎に戻った。作品の設置作業はほとんど専門家のお二人にやっていただいたので、身体はあまり動かしていないが、ずっと立っていたので大変疲れた。
それに、コンクリートの床にひざまずいて写真の接合作業をしていたので、腰や膝頭が痛い。

さあ、明日は帰国だ。