朝、早めに起きて外を見ると、雨が降っていた。
雪は大分溶けているようなので、車で同朋学園名古屋キャンパスへ向かった。
今日は同朋高等学校の卒業式だ。
卒業証書授与式が荘厳な雰囲気の中で執り行われた後、卒業生と在校生による合唱構成詩「歩み」の発表が行われた。
今年の卒業生たちは阪神淡路大震災の1995年から翌年にかけて生まれた子供たちなのだとあらためて驚いた。時の経つのは早いものだ。
そして、彼らの高校入試の日に東日本大震災が起きたのだという。その東日本大震災のことは彼らの記憶に深く刻まれているという。
見事に構成された合唱構成詩は、感極まり、時として声を詰まらせながらの朗読により来賓の方々やご父兄の心に強く響き、あちこちからすすり泣きの声が聞こえてきた。
音楽科の生徒さんたちの見事な合奏や独奏にも支えられ、「歩み」は参加された方々に大きな感動を与えた。
最後は先生方への感謝の言葉で結ばれたが、式典全体を通して、生徒たちが如何に先生方に厚い信頼を寄せてきたのかということがひしひしと伝わってきた。また、支えてくれた保護者や友人への謝辞からは強い感謝の思いが感じられた。
深い感動に包まれて会場を後にした。
午後からは大学に戻った。
今日は東京入試が行われており、私は大学で待機した。