台風が接近しているせいか、空気に湿気を感じる。
蒸し暑く、肌にまとわり付くような風が吹いている。
朝はゆっくりと始動。録りためていた番組をチェックし、不要なものは消去、保存すべきものはBDに焼き、リストに加える。…でも、見る時間が無いのだが。
午後から中央道のバスで名古屋へ。
庄内川の風景もどんよりしている。
午後3時からオペラ。
あいちトリエンナーレの企画でプッチーニの「蝶々夫人」。
愛知芸術劇場は満員の盛況だ。
第1幕が始まってすぐに涙腺が…
結末が分かっているだけに蝶々さんの笑顔が哀れを誘う。
蝶々さん役の安藤赴美子さんは15歳から18歳までの乙女を見事に演じきっていた。声の質も張りがあって若々しく、音程も正確で声量もあり、最後まで観客の気を集中させていた。他の歌手陣も素晴らしく、それぞれのキャラクターを鮮やかに演じていた。
舞台も美しく、機能的に作られ、照明も含めて総合的にレベルが高かった。
特筆すべきは名フィル。シンフォニーオーケストラらしい弛緩の無い演奏で、最後まで緊張感を持続させていたのは見事。響きも大変美しかった。モンタナーロさんのキビキビした音の運びは素晴らしく、トータルで中々聴けないレベルの高い演奏だった。途中、何度か本当に息が詰まりそうになるほど感動した。
久々にオペラを堪能したが、それにしてもこれだけの人口を擁する都市で常打ちのオペラが無いのは辛い。まあ、採算はどう考えても取れないと思うので、やむを得ないのだろうが…
地下鉄東山線で池下に。
今日は古川美術館爲三郎記念館で開催中の高北幸矢展「落花、夏の夢」の夜間鑑賞会だ。
到着してたときにはすでにナイトトークが始まっていた。
色の話、特に赤い色についてのお話は非常に興味深く聴かせていただいた。
ワインとオードブルを楽しみながらの贅沢な宵。
お土産は高北先生のオリジナルラベルのワイン。
そして、近くのイタリアンのお店でワインを飲みながらの語らい。
今日も中身の濃いゴージャスな一日だった。