1月2日(水)晴れ ときどき 曇り

朝、10時ちょっと前に大学に着き、すぐにコンピュータの前に。
12月28日の午後から部屋に籠もり集中的に制作に入って5日目。ペースが大分上がり、上手く行けばプリントが間に合うかもしれない。
身体的疲労と戦いながら仕事を進める。ときどき机に伏せって数分間寝落ちしてしまう。

ときどきキャンパスをぶらっと歩いてみる。
クロガネモチが赤い実を付けている。

昼頃には少し雲行きが怪しかったものの…

夕方には日が射してきた。
樹影に心が癒される。

校舎の硝子窓に反射した光が通路の奥まで差し込んでいる。

何故か反射光に無性に惹かれる。
フェルメールの絵の窓枠や壁に外光が当たっている様子が好きだ。外の家の壁に反射してくる光や、道を歩く人や馬車など、街中にあるあらゆるものに反射した光が壁に当たっているであろう、その光に含まれている様々な情景を想像するのが好きなのだ。

しばらく作業に熱中していたらすでに陽は沈んでしまい、空は群青色になっている。

とにかく出来るところまで早めに進めておかないと先で何が起こるかもしれない…という思いでついつい遅くまで仕事をしてしまう。しかし、午前0時を過ぎると翌日の仕事に響くので切り上げて帰ることとする。

すでにレイヤーは600枚を超えている。

600枚の画像を一枚ずつ修正しながら貼り付けてきたのだから時間がかかるはずだ。あと100枚以上貼り付けなければならない。
貼り付ける画像が建物であったり空であったり水面であったりするが、それぞれで方法が異なる。コンピュータを使っているものの非常にプリミティブな作業だ。
すべて任せきりで処理してくれるソフトがあれば良いのかも知れないが、たとえそのようなものがあり、それが非常に精巧なものであっても、私は絶対に用いない。なぜならば、この作業そのものが制作行為であり目的でもあるからだ。作品は結果にしか過ぎない。

さて、帰るか!