ちょっと前まではどんよりした梅雨空が毎日続いていたが、一転してギンギンに太陽光が降り注ぐ猛暑の毎日。しかも、風がほとんどないので夜中も蒸し暑く、そして、日中は身体に危険を及ぼす温度となる。隣の多治見市では摂氏39.9度を記録したとか。湿気も伴って、ほぼ熱帯の気候だ。
以前、ドイツで連日摂氏40度というのを経験したことがあったが、湿度が極めて低いので、部屋を借りていた地下室(といっても半地下)では、夜は羽布団が必要なくらい涼しかった。日中の日差しは湿気がない分強く、ジリジリと肌を刺すように感じたが、一歩日陰に入るとかなり体感温度は下がった。
やはり、湿度と温度がセットになると本当に逃げ場がなく、ついついエアコンに頼ってしまう。子どもの頃はこんなに高温になることはなかったなんだけどなぁ…
今日は、日中は自宅で仕事。
そして夕方からは犬山市にある尾張富士の”石上げ祭”を見に行った。
午前中は各自が石を山頂まで持って上がるということだが、そこには参加しなかった。
犬山市の観光情報によると、この行事には以下のような謂われがあるらしい。
「昔ある信者が尾張冨士に登り願い事を石に記して祈願したときのことです。その夢枕に御祭神『木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)』が現れ、尾張冨士が隣の本宮山より低いことを大いに嘆かれました。そこで信者は、木曽川の清浄な石を拾い上げ、山頂に積み上げましたところ不思議にも願いが叶ったとのこと。そのことが村から村へと伝わり、相次いで大石を奉納して富貴長命、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願したのが石上げ祭りの始まりであります。」
花火のあとは、山頂から火の点いた松明を振り回しながら次々と人が駆け下りてくる。
これは「火振り行事」と言われ、山頂から大勢の若者が松明を振り回しながら降りてくる姿は大変勇壮で印象深いものがあった。
けっこう小さな子供も火振りを行っているが、さすがに壮年の方の火振りは勢いがあり、見ていて迫力がある。
これで神事は終了。
この神事のために地元を離れている人も大勢戻ってこられるようで、あちこちで「久し振り」と声を掛け合っていた。都会ではこのような機会が少なくなっているのが寂しい。
来年は朝の”石上げ”に参加してみようかな…!?