Monthly Archives: 1月 2013

第8回 イラストレーションデザインコース

今回はイラストレーションコースにお邪魔して、石原 奈津子さんにお話を伺いました〜!

石原さんは、折り鶴専用の折り紙をデザインしています。

この折り紙は、鶴をおると、羽の表裏など部位ごとにそれぞれ違う柄がくるようになっていて、一枚の折り紙としても綺麗な上に、折ってさらに楽しめるしかけのある折り紙です。

取材班、実際に鶴を折らせていただきました!ありがとう先輩!

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意外に鶴の折り方って覚えていないものですね……。石原さんは卒業制作を通して鶴を折るのがすごくはやくなったとか。

折り鶴専用の折り紙はありそうでなかった発想ですね。実際折ってみると、折り紙の状態とはまた違った表情が見えてきて、何枚も折りたくなってしまう衝動にかられました。結構印象が変わります。おもしろい〜

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左:表の模様 右:裏の模様

柄のパターンは約66種類。石原さんは、毎日1個ずつ考えた柄をツイッターにアップすることで色んな人に見てもらい、制作のモチベーションを保つ工夫をされたそうです。また、制作のプランにおいて、12月にあるクリエーターズマーケットへの出店を通過点として計画していて、実際制作自体は12月には完成していたとか。そして見事完売されたそうです。

卒展当日は660枚ほど実物を設置し、来場者の方々に実際に鶴を折ってもらう体験ができるようにするそうです。これぜひ折ってみてください!たのしいよ

作品そのものももちろんですが、制作のプランのお話も、私たち後輩にとってはすごく参考になりました。ありがとうございました!

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取材:小森/佐牟田/横田(グラフィックコース1年)

第7回 視覚伝達デザインコース

今回は、視覚伝達デザイン4年生の足立朋香さんにお話を伺いました。

足立さんが制作しているのは、「Tabematopee!(タベマトペ)」というブランドのお菓子。
お菓子の味を漫画風のオノマトペで表現するという、なんともユニークな商品です。

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少女漫画風のものからバトル漫画風のものまで、バリエーションは様々。
色もカラフルで、見ていて飽きません。

 

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商品に合わせて広告も制作されているそうです。上の写真はその一部。
商品のオノマトペが入った漫画のコマを使うという、なんとも大胆なもの。
なんとこの漫画の絵、足立さん本人が実際の漫画を参考にしながら描いているそうです!

 

「商品を見て、『これはきっと○○な味じゃない?』と人と相談したりして、想像しながら
楽しんでもらえたら嬉しいです」とのこと。
一体どんな「タベマトペ」たちが見られるのか、今からワクワクしますね!

 

足立さん、取材に応じてくださりありがとうございました!

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第6回 インテリアデザインコース

今回はインテリアデザインコースに突撃してきましたよ。

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アトリエの中は多くの模型や設計図でいっぱい!
小さな模型から、大きな模型まで、制作者の個性が出ている模型ばかりでした!ぱっと見の感じでは、まさに「修羅場」といったようなアトリエでした。

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アトリエ内には数名の方が作業をしていましたが、多くの方が「恥ずかしい!」とのことでしたので、今回は安川さんにインタビューをしました!お忙しい中ありがとうございます!

安川さんは現在、卒展にむけて結婚式場を設計中!以前からチャペルやバンケットの装飾をやりたかったそうで、夏休みから制作を始めたそうです。
残りの制作過程はというと、今月中にプレゼンパネルを完成させ、そこから最終審査に向けて模型を完成させていくとのこと!
制作中には、ジャズやボサノバなどの歌詞のない曲を主に聞くそうで、、、ん?確か日本画コースにも同じような方が。。。歌詞があると集中力が曲に持っていかれてしまうのかな?大学内には同じような学生が他にもたくさんいそうですね!

また、息抜きには睡眠をとったり、絵を描いたり、甘いものを食べたりするそうです。甘いものは糖分が取れて集中力がアップするとか聞きますよね!
ただ、寝過ぎには注意とのこと!気を付けよう!

取材班3人の内、2人は建築インテリアデザインコースなので、制作する上でのアドバイスや、ありがたいお話をたくさん頂けたようです!同じコースの先輩にお話を聞くと、アドバイスが多くもらえると思うので、どのコースの学生も積極的に先輩にアドバイスをもらいに行ってみると良いかも!? 安川さん、お忙しい中ありがとうございました!!

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第5回 彫刻コース

どうもー!Bグループです

今回は彫刻4年生の土田和也さんにインタビューをさせていただきました!

土田さんは等身大フィギュアを制作されていました。

発泡ウレタンを削り、形をつくって、その上にFRPという樹脂とガラスの繊維でできたガーゼとで層を作り、乾燥させたあと、ヤスリで削る作業に入っています。ここまでくるのに三ヶ月かかったとか。磨く作業のあとは、ラッカーで塗装に入るそうです。

 

 

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これが樹脂と一緒に全体に張り合わせていくガラス繊維のガーゼ。強度を増すための素材です。ガラスとはいえ意外に柔らかい感触でしたが、不用意に触ると怪我をするそうです……。ちょっとキラキラしてます。

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樹脂を削ってなめらかにしていくやすり。分厚いです。スポンジみたいに弾力があります。

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今回の取材も初めてみる素材ばかりで新鮮でした。

 

「いろいろな物をそぎ落として、どこまでデフォルメできるか挑戦してみようと思いました」

何かのキャラクターというわけではなく、デフォルメを追求してたどりついた形だと語る土田さん。

卒展当日に立ち上がった作品が見られるのが楽しみです。仰向けの状態でも、等身大とはいえ大きく感じました。取材に応じてくださりありがとうございました!

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取材:落葉/小森/佐牟田/横田(グラフィックデザインコース1年)

第4回 作品撮影

今回は撮影会の様子を伺いました。

この時期には毎年名古屋造形大学にある撮影スタジオの他に、学内ギャラリーに暗幕を張って仮設スタジオを作り卒業制作の作品を撮影しています。

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D1ギャラリー仮設スタジオの様子。様々な機材が運び込まれ、いつも展示が行われている時の雰囲気とまったく違い緊張感に溢れています。

プロのカメラマンと作者の学生とでマンツーマンで撮影を行う中で、微妙なライティング、作品のセッティングなど微調整が行われます。このときにプロからのアドバイスを受けて見え方が良くなったりと、各々新しい発見があるようです。

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この日はデジタルメディアデザインコースの学生の作品の撮影が行われていました。セットを作ったり、壁に投影したりといろいろな撮影の仕方があっておもしろいですね。作品によってスタジオ内の雰囲気ががらりと変わるのも作品の個性があってこそです。

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学内のスタジオでも視覚伝達デザインコースの学生が撮影を行っていました。パッケージが一番キレイに見えるようにこちらも試行錯誤の連続のようです。

撮影スケジュールも細かく設定してあり、まさに時間との戦いといった感じです!これら撮影された写真は卒業生に配られる卒展の作品集に収録されるようです。名古屋造形大学図書館でも閲覧出来るようなので、興味のあるかたは歴代の作品集をご覧になってはいかがでしょうか?

 

第3回 日本画コース

今回は日本画コースに突撃してきましたよ!

日本画コースはA棟3階にあり、今日は10数名の方が作業をしていました!

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私たちの取材グループは建築•インテリアコースが2名、デジタルメディアデザインコースが1名と日本画の作業をなかなか見れないコースなのでとても緊張しました。

今日は4名の方にお願いして、お忙しい中取材させていただきました!

 

1人目の方は土井さん!テーマは「移ろい」。時代が動く感じをイメージして描き、

時代ごとで場面が変わることを表現しているようです!土井さんは人物をよく描くそうで、この作品にも人物が多く描かれていました。独特の世界観があり、様々な思い伝わってくるような作品でした!

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2人目の方は清水さん!テーマは、、、まだ未定とのこと!一応、「人物」らしいです!

作業している様子を見せてもらうと、ひたすら丁寧に金箔を張っていました。金箔の貼り方は、決まったものがあるそうですが、清水さんは自己流で貼っているらしく、とても華やかでした。

ちなみに、金箔を張っている理由は「見栄えが良くなる!」からだそうです!

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3人目の方は廣田さん!廣田さんのテーマは「工場」。工場といっても、女の子が生産される工場をイメージしているそうで、男の僕からしたら夢のようでした!

こちらも清水さんと同じく金箔を使用しているようですが、廣田さんの場合は金箔を貼った上に、さらに色を塗っていくそうです!同じ金箔を使っていても様々な技法があり、また違った雰囲気となっていました。

廣田さんは女の子をよく描かれているそうで、廣田さんの手からはこれからも様々な女の子が生産されるのかな!?

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最後は磯谷さん!テーマは「日本と中国」。龍が中国、桜が日本を表現しているそうで、二つが見事にマッチしているように思えます!磯谷さんは桜の花びらに金箔の間に挟まっている普段は使わないような紙を使っているそうです。

制作中は作品に合わせた曲を聴きながら制作しているそうで、主にインスト系(楽器などのメロディーだけの曲)が多いとか!僕も制作中に合った曲や、自分の好きな曲を聞きながら制作していると制作意欲が湧いたりします!

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というわけで、今回は日本画コースからお届けしました!普段見ることのできない、貴重な体験ができました!次回はどのコースからお届けするか、更新を楽しみにしていてください!

インタビュー:長谷川(2年)、永井(2年) カメラマン:浅野(2年)

 

第2回 プロダクトデザインコース

今回はプロダクトデザインコースにお邪魔し、後藤謙太さんにお話を伺いました〜

後藤さんは車のモデルをクレイ(粘土)で制作しています。

その上に下地塗装をして、磨き終わり、マスキングをして塗りに入る段階。

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タイヤの緑のイメージがボディーにも適用されるそうです。ポップな感じ!

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様々な角度からのラフスケッチ。アナログにこだわってイメージを描き起こします。

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コンセプトは「ALIVE」

グリーンライフを楽しむ高齢者をサポートする車で、デザインのポイントは高齢者が使いやすく、乗り降り、積み込み、積み降ろしが簡単にできるという点だそうです。

ヒップポイント、パワーアシスト、イージーアクセス……??後藤さんの口からは何やら専門的な横文字が飛び出します。全員グラフィックコース在籍な取材班にとっては未知の領域。他のコースの専門的な部分に触れられるのも卒展ならでは!

気軽に取材に応じてくださりありがとうございました!完成を楽しみにしています

 

 

 

第1回 マンガコース 中野 志津保さん

2月に開催される名古屋造形大学の卒展。
開催に先駆け、卒業制作の現場を少しだけお見せしちゃいます!
第1回目は マンガコース4年 中野 志津保さん にお話を伺いました。

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【作品】「仇桜の思うところ」全18ページ

ー卒業制作ではどんなお話を描いていますか?
おとぎ話みたいな感じで、少年漫画と少女漫画の間、そういう中間のようなお話です。今、2つの漫画を描いていて卒制で一冊の本を作るつもりです。出来上がった作品は出版社の方にも見てもらおうとも思っています。

ー作品のテーマは?
日常に潜む非日常です。例えば「妖怪が出てきて倒す!」みたいなものではなくて、普通に隣に存在している。天狗も隣に住んでる。みたいな日常のファンタジーのようなものですね。

ー卒展で作品を見て下さる方へ一言
読んで「おもしろい!」って思ってくれたらそれだけで嬉しいです。どこか一カ所でも気に入ってくださるところがあれば、なお嬉しいです。

ー卒業してからは?
卒業してからも投稿は続けます。もう既に連載してる同級生もいるので励みになります!もっと自分の作品をいろんな出版社、雑誌の編集者の方に見ていただきたいです!

ー最後に中野さんから一言
マンガコースの展示では油絵、CGなどたくさんの表現方法で描かれたイラストや、ポスターやベンチ(!?)などを設置して展示する人もいるんです。「読ませる」だけじゃない展示の方法も見所だと思います。

 

中野さんありがとうございました!

2013卒展ブログがスタートします!

卒展へ向けた新しい試みとして「卒展ブログ2013」を始めます!

これは、下級生が卒業生たちの卒業制作作品の制作現場へ取材に行き、その様子を1週間に2~3回このブログで紹介していくというものです。

どのような内容になるかは、始まってみないとわかりません。

2月13日(水)から愛知県美術館で始まる卒展までの間、どうぞお楽しみください!