グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



学部・大学院

ホーム >  学部・大学院 >  スタジオ一覧 >  情報表現領域 >  山田 聡スタジオ

山田 聡スタジオ


スタジオ教員:山田 聡

情報表現領域


そもそも映像とはなんなのでしょうか。
一般的に映像というと、映画やネットで見られるような画面の中を見るものを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、川面に太陽があたり、その反射した光が橋桁に映ってキラキラしている現象もまた「うつされるもの」としての映像であるといえます。こういった視覚的な体験そのものが、映像的な体験として記憶されているのではないでしょうか。
このスタジオでは、そうした映像的な体験そのものまで引いて考えていきます。映像的な体験は、様々な性質で構成されています。先に上げた例では、光そのもの、時間軸、同時性、複数性、関係性、空間性、物質性などの性質を持っているといえます。これらは、映像メディアそのものの特性でもあるでしょう。それらの特性を理解し、映像的な体験そのものを再現するような、個人が考えた新しい考えを作品にすることを目指します。

映像メディアには何度でも同質なものが見れる「再現性」という性質があります。
しかし、劇場で見る映画とスマートフォンで見る映画はデータ上は全く同じでも、体験としては全く別のものだと感じます。同じものを見ているのに、見る環境によって感じ方が変わるということは、ある意味で「一回性」があるのではないでしょうか。
映像が現実空間の中に設置される環境そのものから設計することで、前提が異なった表現になるのではないかと考えています。映像表現を画面の内側だけで体験するものとして捉えるのではなく、体験する環境自体を構想し、画面の内と外の関係を設計することで、新しい意味や価値を生み出せると考えています。それは当然設置する場所の固有性を内包した独自な表現になると信じています。

これらのように、映像を中心とした独自な表現について考えていくスタジオです。

キーワード

  • 映像表現(実験映像)
  • 映像インスタレーション
  • 時間軸のある表現(タイムベースト・メディア・アート)
  • アーカイブ

授業内容

2年後期 作品の構造を分析する方法、アイデアを出す方法を身につけます。
教員とコミュニケーションを取りながら、制作・研究をゼミ形式で進めます。
3年前期 メディアの性質を理解し、専門的な技術を身につけます。
教員とコミュニケーションを取りながら、制作・研究をゼミ形式で進めます。
3年後期 自身の表現の型を理解し、その表現に最適な技術を身につけます。
教員とコミュニケーションを取りながら、制作・研究をゼミ形式で進めます。
4年 これまで学び、研究した内容をもとに、最後の集大成となる卒業制作を行います。

学生作品紹介

詩科

タイトル:詩科
詩が生まれる瞬間の創造性がテーマ。紙以外のものを使って作詩を試みる。詩を作るための機械装置やオブジェを作成。

恵

タイトル:恵
家族をテーマにしたドキュメンタリー映画。祖母の死をきっかけに、自分の家族にカメラを向ける。父と子の関係が撮影行為を通して変化していく。

将来目指す職業

  • 映像作家
  • メディアアーティスト
  • ビデオグラファー
  • メディア表現を主体とする職業

> 職業紹介

スタジオを目指す学生に対してのメッセージ

風鈴は風を音に変換する装置ですが、その音を聞くことで涼しいなと感じることがあるのではないかと思います。音が温度を感じる皮膚の感覚として知覚されるまでには、ある種の飛躍のようなことが起きていると思います。よい作品というのはそういった飛躍を起こすものであると考えています。飛躍し遠くへ行けるような作品を作って欲しいです。