グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



学部・大学院

ホーム >  学部・大学院 >  スタジオ一覧 >  地域建築領域 >  岩月 美穂スタジオ

岩月 美穂スタジオ


スタジオ教員:岩月 美穂

地域建築領域


愛知県岡崎市にある実家の隣の空き家をリノベーションし、2006年からstudio velocity一級建築士事務所として岡崎を拠点とし活動してきました。目的は街を良くすることです。そのために周辺環境のリサーチや大きな敷地模型を使ったボリュームのスタディ、議論を時間のある限り行います。経験したプロジェクトは店舗、住宅、大学施設、集合住宅、教会、まちづくり活動、インスタレーションなどです。その中で多くのことを学びました。教会の建替え計画でクライアントは一人ではなく、20人の方と対話を3年間続け竣工しましたが、災害時の想定や建替え時に聖堂の窓や鐘、十字架、家具などの受け継いでいくものの計画、配置計画、構造計画、設備計画、家具デザイン、ランドスケープなど議論し、決定していく項目は数多くありました。私が意見を求められる、提案する時は、人々の活動の可能性を最大限に高めていきたいという考えのもとに発言しています。

建築の力とは何でしょうか。人が居なければ、建築はただの必要のない箱になってしまう。必要のない箱にならないようにするためにどうしたら良いでしょうか。それは、地域や人々に必要となる機能があり、居心地の良い空間を提供することだと思います。そのためには、その場所のポテンシャルや、逆に課題や問題を注意深く観察・発見し、必要な機能と連動する建築が必要です。建築は元々、シェルターの機能を備えています。雨、風をしのぐための最低限の機能です。最低限の機能の建築は、窓も扉も庭もない真っ暗な空間です。これでは人々の出来事の可能性は広がりません。建築は多様な人々が生活する空間です。今より人々の可能性を広げるためにどのような提案が良いかスタディし、議論するスタジオです。考える過程では、パターンの比較検討、議論を展開し、なぜこの空間が良いのかを客観的に説明することが重要です。地域の人々を思い描きながら、空間の可能性を伝えられる提案や表現を考えていきます。


キーワード

  • 都市リサーチ
  • コミュニティデザイン
  • 建築模型+CG

授業内容

2年前期 敷地内で完結しない住環境とは何か考え提案する
2年後期 地域に開かれた美術館とは何か考え提案する
3年前期 地域のポテンシャルを活かした学びの場とは何か考え提案する
3年後期 多世代のコミュニティ形成を促す集合住宅の計画とは何か考え提案する
4年 建築の力で地域を良い状態に導く提案をする

将来目指す職業

  • 建築家
  • 地域が良くなるように分析・計画・提案する仕事
  • 地域が良くなるようにものづくりをする仕事