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イメージ表現


イメージ表現について

2020年度入学試験より新たに導入した入試となります。
領域ごとに与えられるテーマや条件が異なり、それらから自由に発想し、文章で表現する試験となります。
ウェブサイトに記載されているテーマは、あくまで「参考・過去の試験で出題したテーマ」となります。

試験本番のテーマは、試験開始時に発表されます。受験対策を行われる際は第一志望領域の参考作品、出題テーマをご確認ください。
問題 テーマから、自由に発想し、絵と文章で表現しなさい。
画用紙、ケント紙のいずれかを各自で選択しなさい。(着彩自由)
文章は200文字以内。
時間 3時間
用紙 画用紙(八つ切り)、ケント紙(八つ切り)のいずれか選択

美術表現領域

参考作品①

「生きもの」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品

参考作品文章

講評文

想定された絵画ですが、リアリティーがあり描写基礎力を感じます。手や水の表現など構成的にも美しく、見るものは作者のストーリー性にも納得してしまう作品です。


参考作品②

「生きる」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品

参考作品文章

講評文

窓の外は広々とした開放的な景色が描かれており、赤い室内との対比に意味を持たせ表現した印象の強い作品である。自身の置かれた状況を受け入れ、違う環境で生きる事を前向きに捉え、新たな希望を見出したことを表現している。横に置かれた水が入ったガラス器の温かく寄り添う配置と机上の写り込みの色彩がとても美しい感情豊かな作品である。


映像文学領域

参考作品①

「予想外な場面」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品①

参考作品①文章

講評文

テーマ沿った明確な場面のチョイスが良いです。大きな環境の違いでそれぞれの環境がよく伝わります。
意図的に自室の色味をしぼり、海の底になった窓の外にのみ面積は少ないながらも色味をのせているため、視線誘導が的確にされています。俯瞰構図で年齢相応の室内を家具小物で丁寧に表現できているので、次のステップとして海中の奥行感や魚の描写などにも挑戦し、より表現域を広げてみてください。


参考作品②

「悲しい瞬間」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品②

参考作品②文章

講評文

シリアスになりがちな出題に対し、若干のユーモアを混ぜつつ少年の悲しみを表情豊かに描いています。広角表現で地面のアリと少年の位置をドラマチックな構図にしているだけではなく、背景に蝶や犬を入れる事でユーモラスにストーリーの奥行きが生まれているのも良いですね。広角構図でしゃがみ込む少年を描くのは難しいところですが、無理ないポーズで自然に描けているなど画力の高さもうかがえます。技術・演出ともにレベルの高い作品です


参考作品③

「危機的瞬間」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

作品画像

作品の文章

講評文

地球温暖化問題を「危機的瞬間」として取り上げたことは、作者が普段から社会問題など身の回りにアンテナを張っているという証でしょう。北極圏の環境に起こっているシーンを大胆な面の表現方法で表現することで、警告メッセージを見る側へより強く語りかけたいという意図が伝わってきます。シロクマに目を描き足すと、よりわかりやすいでしょう。


地域社会圏領域

「情景」を想像して内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい

条件

  1. 縦1m、横1m、高さ1mの空間をイメージし、その中に下記①、②の5つの立体が入っている情景を想像し鉛筆を使用してスケッチしなさい。
    ①2つの大きさの違う立方体
    ②3つの大きさの違う球

  2. 光のあたる方向を各自設定すること。

参考作品①

参考作品①

参考作品①文章

講評文

与えた条件を読み込み、更に独自の解釈を加え豊かな回答となっています。作者の文章によれば、全体を都市と考え公共施設や商業施設と想定して、都市空間をイメージしています。各立体に素材を想定してそれを鉛筆で表現しています。光による影の表現が的確であれば更に良い作品となったでしょう。


参考作品②

参考作品②

参考作品②文章

講評文

全体レイアウトの構想がよくできています。光の当たる具合、配置に関して「ドラマチック」なイメージを表現できています。回答者の説明文の「動き」「安定感」「浮遊感」が表現できています。それにより、立体の間の空間が魅力的になっています。


空間作法領域

「おもてなし」をテーマにして発想した内容を自由に描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

参考作品①

参考作品①

参考作品①文章

講評文

テーマである「おもてなし」をストレートにイメージし、具象的なモチーフに変換し分かり易く表現しています。優しく淡い色調と筆遣いが、温かみある雰囲気を作り、両手を広げるジェスチャーが大切なものを迎え入れ、守るイメージとして素直に表現されています。差し出された両手は、背景に自然に溶け込むとよかったですね。


参考作品②

参考作品②

参考作品②文章

講評文

テーマである「おもてなし」を辞書的な意味からの連想とせず、話題として誰もが共有している「オリンピック」を介在させることで、鳥居や瑞雲といった日本的なモチーフが海外からのゲストに対する「おもてなし」の記号になり得ると捉えた視点がユニークです。「迎える」という暗示と日本的なモチーフが、もう少しわかりやすいと更に狙いが明快になっていきます


情報表現領域

参考作品①

「下記の図」から自由に解釈し、視点を変えて描きなさい。
描いたものを説明する文章を200字以内で書きなさい。

出典:ボストン美術館 www.mfa.prg

条件

視点とは、下記の事をさす。
  • 時間
  • 空間
  • 演出
  • ストーリーの再構築(物語)などを言う。

参考作品①

参考作品①文章

講評文

テーマの解釈を「時間の視点を半日進める」と設定して、白を生かしたモノクロで仕上げる事で元の図版の夜の世界との変化を明確に表現できています。


参考作品②

作品画像

作品の文章

講評文

テーマの図に存在する二人の人物のうちの一人の視点としたことで、見える世界が変化しその結果伝わるストーリーが変化するという事がよく表現できています。

過去出題テーマ一覧

実施されたイメージ表現の出題テーマを領域別で掲載しています。
ご活用ください。