教えてクリエイター！在学生編 〜山形 成翔さん〜
今回は映像文学領域の 山形 成翔さん にお話を聞きました！
入学前はどんな高校生でしたか？
高校1年生の冬に初めて東京の出版社へマンガの持ち込みをして、そこで担当さんがつきました。その後は担当さんとずっとメールでやりとりをし、高校3年生の時にもう一度持ち込みに行きました。授業の合間の休み時間や昼休憩の時間は、基本的にずーっとマンガを描いていましたね。周りのみんなは静かに見守ってくれていました・・・(笑)中には、授業中も描いて良いよと言ってくれた先生もいました。部活は入らず、牛丼屋でアルバイトをしていました。
初めて出版社へ持ち込んだ作品は、どんな内容でしたか？
いや〜恥ずかしいですね(笑)1番最初の作品なので、本当に出来が悪くて・・・王道の戦う少年漫画でした。
マンガを描こうと思ったきっかけは？
幼い頃から兄が週刊少年ジャンプを読んでいたので、その影響がとても大きいです。マンガ原作のアニメ等も観ていました。イラストを描く事が好きだったのもあって、いつかマンガ家になりたいなとぼんやり思うようになりました。
名古屋造形大学の映像文学領域を選んだ理由は？
高校3年生の夏に進路どうしよう？となって、オープンキャンパスや進学相談会へ行きました。名古屋造形大学の映像文学領域マンガ分野には出張編集部と言う制度があり、卒業生にも活躍している作家さんが多かったのでここに決めました。高校の先生に相談した時、美術の教員免許資格取得をお勧めされたのですが、名古屋造形大学では科目選択して頑張ればそれも叶うので。
実際に入学してみてどうですか？
周りの学生や先輩たちの作品が読み切りや連載になったりするのを見ていると、とてもやる気がもらえます。それがかなり自分のモチベーションになっています。
名古屋造形大学マンガ分野ブログでは在卒生の漫画掲載や発刊情報を発信中！
1年次はオンライン授業がメインだったので2回くらいしか登校しませんでしたが、ずっと家で描き続けていましたね。同級生とは入学前にSNSで繋がっていたのですが、登校して初めて顔を合わせる時、お互い戸惑いました(笑)
名古屋造形大学マンガ分野ブログでは在卒生の漫画掲載や発刊情報を発信中！
1年次はオンライン授業がメインだったので2回くらいしか登校しませんでしたが、ずっと家で描き続けていましたね。同級生とは入学前にSNSで繋がっていたのですが、登校して初めて顔を合わせる時、お互い戸惑いました(笑)
マンガってどうやって作っているんですか？
人それぞれだと思いますが、ストーリーについて僕はあまり起承転結で考えていないです。1番描きたいシーンを描くために始まりから終わりまで繋ぐイメージです。冒頭は読者が入りやすいように、且つインパクト強めで、とかはありますかね。
コマ割りは好きなマンガから勉強しています。難しい構図はそれに近い写真を参考にしてリアリティを高めます。
キャラクターについては、特徴的な髪型にしたくてレタスから発想を得たり・・・個人的におじさんのキャラクターは描いていて楽しいです(笑)。
戦闘シーンはかっこいい構図をひとつ考えて、そこを起点に前後の流れを作って、画面上でいかに見やすく、且つ映えさせるかですね。うまく伝わらないコマがひとつ入っちゃうと全く流れがわからなくなってしまうので難しいです。
時間的には、1ページあたり4、5時間かけて完成させています。
コマ割りは好きなマンガから勉強しています。難しい構図はそれに近い写真を参考にしてリアリティを高めます。
キャラクターについては、特徴的な髪型にしたくてレタスから発想を得たり・・・個人的におじさんのキャラクターは描いていて楽しいです(笑)。
戦闘シーンはかっこいい構図をひとつ考えて、そこを起点に前後の流れを作って、画面上でいかに見やすく、且つ映えさせるかですね。うまく伝わらないコマがひとつ入っちゃうと全く流れがわからなくなってしまうので難しいです。
時間的には、1ページあたり4、5時間かけて完成させています。
制作で気をつけている事はありますか？
いろんな人に作品を見てもらう事ですね。悪い意見だろうと良い意見だろうととりあえず取り入れてみて、「これは使える！」と思ったら採用したり・・・。あとは出来る限り読者視点に立てるように意識しています。
制作はアナログメインですか？
最近はペンタブを使ってデジタルの練習も始めました。でもやっぱりアナログの方が描いていて楽しいですね。
作品について
『溶鎖の蒼炎』って言う、ちょっと気取っちゃったタイトルですが、この作品は忍者モノであり、復讐モノでもあり・・・王道バトルモノですね。課題で制作した絵を表紙にして、ストーリーを発想しました。出張編集部で見せた事もあり、2021年4月ごろに小さい賞を頂きました。年に2回ある新人賞で、2次選考であと1つ順位が上だったら・・・ってところで落ちてしまったんですけどね。
今は新しい作品を制作し始めています。2021年末が締め切りなので頑張ります。これで結果が振るわなかったら、かなりメンタルやられると思います(笑)
今は新しい作品を制作し始めています。2021年末が締め切りなので頑張ります。これで結果が振るわなかったら、かなりメンタルやられると思います(笑)
「溶鎖の蒼炎」
制作の息抜きは？
ゲームやアニメ、映画ですね。映画はヒーローモノやSFをよく観ます。DCコミックスのバットマンやフラッシュが好きです！アニメ映画はジブリや細田守さんの作品、アニメは『リトルウィッチアカデミア』や『B: The Beginning』が好きです。あとは友人とサッカーしたりですかね。中学時代は3年間陸上部だったので、身体を動かす事もよくします。
名古屋造形大学の名城キャンパスへの移転について
自宅から距離が近くなるので嬉しいです。登下校時間が短くなるのでその時間を、交通費が安くなるのでその費用を制作にまわせるので。入学してからずっとオンライン授業がメインだったので、正直小牧キャンパスにそこまで思い入れがある訳では無いのですが、やっぱり寂しいなって。先輩たちみたいに自然に囲まれたこの小牧キャンパスで勉強する事が出来なくなるんだなって・・・。
これからの展望
在学中にデビューする事を1番大きな目標にしています。3年次に出来たら良いな・・・！
高校生のみなさんへひとこと！
行動力が大切だと思います。やりたいと思った事はやった方が良いです！僕も初めて出版社へ持ち込みのアポを取るってなった時、携帯電話の前で10分くらいどうしよう、どうしよう・・・って葛藤しました(笑)あの時は怖かったです(笑)
＼ 山形 成翔さんのイチオシ ／
『僕のヒーローアカデミア』が1番好きです！実は高校を決めた理由も、作者の堀越先生が東邦高校の卒業生だったからで。制作でつまずいた時はヒロアカのアニメを観てモチベーションを保っています。1番好きなキャラクターは心操くんです。心操くんの「憧れちまったもんは仕方ないだろ」って言うセリフがあって・・・シビれます！！！あとは切島くんも好きです。熱血で仲間想いで、友達にいたらいいなって。
山形 成翔さん、ありがとうございました！