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卒業生紹介

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製品開発 永田明里さん


Profile

永田明里さん

永田明里さん

2018年2月現在、本多プラス(株)の自社ブランドame製作グループにて、デザインを含む製品開発を担当
ameは環境資源である再生プラスチックを使用したブランドで、アクセサリーやテーブルウェアなどの生活を豊かに彩る商品を、ひとつひとつハンドメイドで創り出しています。
2023年度からは研究職として空間作法領域の指導者として活躍しています。

ame
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今はどんな仕事をしているの?

プラスチックのブロー成形メーカーで、自社ブランド「ame」の制作開発を行っています。全てハンドメイドで、主にうつわやアクセサリーなどの製品を制作しており、上司と私の二人の部署ということもあって、比較的自由にやらせていただいています。一応制作開発の部署なのですが、総合的にモノづくりに携わっている仕事ですね。

大学時代の経験で何か活かされていることはありますか?

技術面はもちろんなのですが、物作りに向き合う姿勢ですね。デザイナーは、絶対にこれをつくったらオッケーという世界ではないので、良い面も悪い面も考えなければならないんです。心の中ではいいじゃん!と思っていても、これをもっと工夫したら使いやすいだろうなとか、もっとこうしたら可愛くなるだろうなっていう、多方面の見方をしなければいけない。そういうところをポジティヴに考えられる姿勢。
あと、イラストとか絵とか、平面で考えるだけじゃなくて、一回手を動かして作ってみて、意外とここが大変かも、良いかもって、実際に試作できるのがすごく良い経験になりました。二次元から三次元に起こしたら、急に上手くいかないって、割とあるんです。また、そういう時に、自分以外の目線を持つ人に意見を聞かないといけなくて。そうして必然的に多くの人と関わることになり、コミュニケーション力もあがりました。今の会社で他の部署の人達に説明したり、話しを伺ったりする面でのスキルも、大学時代に身に付いたんだと思います。

大学に入って、考え方も姿勢も、たくさん学べたんですね。

そうですね!たくさんのことを、自ら発信できるようになりました。
ひとつひとつの物事に自分の楽しみを見つけて、取り組めるようになってきました。先生とか周りの人の意見に耳を傾けて、思考的にいろんなことをマイナスに捉えるんじゃなくて、こういう考え方もあるのかってプラスに考えていく。私は元々マイナスに考えてしまうタイプだったんですけど、プラスに変わって、それから色んなことが楽しくなりました。

逆に、大学時代もう少しこうしたかったなっていう、反省点はありますか?

コミュニケーションはしっかりとれ、同級生、他コースの学生、先生たちとも話せていたのですが、技術面は、平均値くらいだったかなって思っています。一年生で習う基礎的なところで、仕事を普通にこなす分には事足りるのですが、授業外とかでも、スケッチの描き方一つでも、講師の先生たちからもっと吸収できればよかったかなって。
あとは、学外活動ですね。一応クリエイターズマーケットなど、出したことはあるんですけど、もうちょっと自分のプライドを持って販売に携わるべきでした。価格帯とか、ディスプレイとか、出店してから会場で反省していましたね(笑)なんでこんなレベルで出そうと思ったんだ~って。
今も出店したい気持ちはあるんですが、大学みたいに制作工房などあまりないので、自主制作は中々できないんですよ…大学のありがたみを感じます。でも、会社での仕事を優先したい気持ちもしっかりあるので、しばらくは会社で頑張ります。

最後に、高校生へメッセージを!

頑張れよ~!!って言いたいんですけど、そういってもあんまり聞いてもらえない気がするので…(笑)趣味は?とか好きなものは?って聞かれた時に、恥ずかしがらずに堂々と言える何かを、一つ持ってほしいです。生活の中に、これ良いな!って自分が感じるもの何も持っていないのに、人に気に入ってもらえるものは作れないと思うんですよね。
その為に、「楽しいな~」「あっこれ可愛いね」「なんだこの魅力は!」というような、瞬発的な、一瞬の心のときめきを、目に見えない心の動きを大切にしてください。あんまり周りにわかってもらえなくても、それをうまく作品に落とし込めたら、自分自身の生活に色味が与えられて、モチベーションが上がったりするので。