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卒業生紹介

kaelさん


Profile

都司灰里-kairi tsuzi-さん作品

kael

2015年 イラストレーションデザインコース卒業
2015・2017年 中津川駅ロータリーギャラリーにて個展
その他多数グルーブ展など参加

SNSに卒業制作の作品を掲載したのがきっかけとなり、ミステリー小説のイラストの仕事を受け、現在、同小説家の一作品の表紙から装丁までを担当。原画や、グッズ販売も展開している。

好きな食べ物は、栗きんとん・明太子・梅干・辛い物。

高校の頃はどんな生活をしてたの?

絵を描くことが本当に好きで、四六時中絵のことを考えてたかな。寝る時もどこかに遊びに行っても、ずっと、こういうストーリーで、こういう場面で…ってついつい妄想しちゃって。
チェリーブロッサムっていうPOPイラストが好きで、そういう感じの絵を描いてたり、あと、遠田志帆さんっていうイラストレーターさんが描かれている"Another"っていう本の表紙に心打たれていたり、好きな絵をたくさん見つけていたな。
それからは、本屋さんに行く度にどういう本の表紙があれば私は嬉しいかな?って、ちょっとイラストレーターチックなことを思い浮かべていたよ!

なんだかすごく絵への愛が伝わる!絵が好きなのは昔から?

昔からだね。小学生の頃から人と関わるのがちょっと苦手で、自分ひとりで絵を描いていたなあ…。小さい頃、上手い友達の塗り絵を見て、それから、母が花を生けていた時に、その花を同じように描いてみたり、新聞とかの広告を模写してみたり、って感じ。徐々に絵を描くようになっていた。
それで、中学になってディズニーのアニメの色を付ける人の仕事を知ったんだけど、それがすごく楽しそうで、おもわず母に「この仕事は何?」って聞いたら「イラストレーターだよ。」と教えてもらって、面白いなと思ったのが今の仕事への興味を持った初めてのきっかけ。ほんとうはその仕事自体はアニメーターの仕事なんだけど、私はアニメを作るということよりも絵に色を付けること、絵そのものを描くことが好きだったから、母の言ったことは偶然にも合っていてそれが目標になったかな。
あと、父と一緒に絵を描いていたよ。仕事じゃないんだけど、父は趣味で絵を描いていて、ちょっと私が絵を描いてみたらすごく褒めてくれて!嬉しかったな。

良い家族関係だね。そうなると、美大に行くってなった時に、反対とかもなかった?あと、どんな受験対策してたの?

絵が好きな家庭だったから、美大に行きたいって言った時もすんなり応援してくれて、反対とかはなかったけど…実は、違う所を第一志望って宣言して受けていて。
でもね、心の中では名古屋造形大学のイラストレーションデザインコース(現 情報表現領域)にすごく行きたかったの。だから、第一志望はクレイアニメを学ぶところだったのだけど、そこに落ちた時なんだかほっとしちゃってた自分がいて(笑)その時に改めて「本当にわたしのやりたいことは、名古屋造形大学でしか出来ないんだ!」って強く思った。
受験対策は、デッサン勉強するために画塾にも通っていたよ。大変なんだけど、そういうデッサンでも私は好きで、静物とか果物とか布を描くのが特に楽しかった。デッサンを勉強した後とやってない時の絵は、ほんとうに変わるなって実感するから、やっぱりデッサンは大学入ってからでもした方が良いと思うな。

面白い話だなあ…!受験対策デッサンでも、全然物の見方とか捉え方が変わるもんね。入学した後は、特に何を頑張っていたの?

絵柄を決めようと模索してたな。イラストレーターになりたいんだけど、依頼によって描き分けをするというよりも、どうしても私の絵柄が欲しくて。沢山色んな画風を描いてみて、高校の時に好きだったものとか、そういうのも考えて、今の絵柄が3年生になって出来上がったんだ。卒展の作品もこの絵柄が決まったおかげで仕上がったかな。

デザインというより、美術の考えに近い気がする…絵柄が見つけられて、今の自分に繋がっているんだね。ところで、描いている絵はアナログが多いけど、デジタルよりアナログが好きなの?

そうそう、私はアナログ派。デジタルも授業で触ってみて、ペンタブとかも練習してみたけど、やっぱり水彩の独特のにじむ表現とか、手で直感的に描く方が、感覚的に合っていたな。自分に合っている方を表現の選んだ方がいいよねって、今もアナログばっかりやってる。デジタルは結構慣れが必要だなって感じたよ。

ということは、家には絵の具があふれてるのかな?自分の部屋はどんな感じ?

そうだね~…あまり物を置かずに、絵の具とか、パソコンとか、絵を描く環境が主体かな。やっぱりアトリエみたいな感じになってるかも。
でも本を読むのは好きだから、本だけは積み上げて置いてある!

最後に、後輩たちにメッセージを!

大人になって思うのが、やっぱり人との関わりってとっても大切で、人が褒めて認めてくれるから、絵を描くやりがいも生まれる。会社では、人とコミュニケーションをとる手段や、そういう力もたくさん身に付けることが出来て、就職に関してはして良かったなと思っています。
あと、展示をすることによって、見てくれた人の反応が直に分かるから、学生時代から積極的に展示をやってみてください。自分で考えたものを買ってもらえると「ああ、これで良いんだな」って確かめられて、より制作意欲が湧くと思う。
生涯、表現する人間として死ぬまでやっていきたいから、もっともっと頑張ります。2018年は更に自分の腕を磨いていって、作品をたくさん作って、新しい事にもチャレンジしていきたいです。

作品画像

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