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卒業生紹介

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カワズミさん


Profile

イラストレーター兼ゲームUIデザイナー。
ファンタジーな生き物を中心に制作する。
児童向けホラー「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ第1弾『いばりんぼうをつかまえた』イラスト提供など

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Portfolio

絵を描くことはいつから好きですか?好きになったキッカケはありますか?

物心がついた頃には、既に絵を描くことがだいすきでした。
アンパンマンやカービィなどアニメのキャラクターを思いえがくままに表現したい気持ちが強かったですね。その気持ちは今でも変わりません。ファンタジーの世界に生きる生き物たちへの憧れを描き続けています。

なぜ美大に、そして名古屋造形大学に進学したのですか?

子供の頃から憧れていたものを作る側になりたい、という思いからです。アニメ、ゲーム、書籍など色々ありましたが、まずは仕事に就いて稼いで生きていくことが第一目標でした。
イラストレーターとして稼ぎたい気持ちはありましたが、相当な実力がないと生活していくのは難しいと思い、まずは大元でどのように作られているかを学びたかったんです。そのため、企業就職可能なデザイナー職の技術知識を身に着けて、就職できる可能性を広げるためにデザインを学びたいという考えに至りました。大好きな絵も、デザインも両方勉強したい、その二つを実現できたのがイラストレーションデザインコース(現 情報表現領域)でした。

実際に入学してみてどうでしたか?

デザインの基本から、書籍、パッケージ、ポスターなどの実用的な課題を一通り学ぶことができて、世の中にあるデザインにさらに親近感がわきましたね。デザイナーとしての必須スキルのPhotoshopやillustratorも大学では使い放題で、大型印刷も手ごろな価格で学内ででき、とても良かったです。作りたいものをすぐに実践できる環境でしたので、毎日とても楽しく制作に打ち込むことができました。

在学時代の思い出を教えてください。

年に一度の芸術祭で、作った作品を展示販売して、多くの人に手に取ってもらえたことが自信につながりました。
毎年、前年に得た経験や失敗を生かして展示スペースをグレードアップさせていき、4年生で来場者投票による展示賞1位をいただくことができた時は、今までの頑張りが結果につながったように思えて本当にうれしかったです。
芸術祭を通じて、自身の作品の売り出し方や、強み弱み、見栄えのする配置、売り上げの黒字化など多くのことを学ぶことができました。

▲「スケアリーストーリーズ 怖い本」第1弾『いばりんぼうをつかまえた』

今どのようなお仕事をしていますか?

ゲーム会社でデザイナーをしています。
アイコン、UI、OPアニメーション、マップ背景、キャライラストなど幅広く携わらせていただいております。

絵を描く上で、意識していることを教えてください。

仕事の絵では、「何を一番伝えたいか」を意識して制作しています。物語で重要なシーン、キャラクターの特徴など、一目で分かるように心がけています。
趣味の絵では、「線の気持ちよさと空気感」です。ファンタジーの世界を描くときに、その世界の空気を感じられるような空間の描き方と、線を引くときの強弱の気持ちよさを楽しみながら描いています。気持ちよさを優先して、パースや骨格は二の次になってしまうことも少なくありませんね。

主に使っているソフトや制作環境を教えてください

主線や塗り:CLIPSTUDIO
仕上げ  :PhotoshopCS6
デザイン :illustratorCC
タブレット:Wacom Cintiq 22
ですね。モニターと液タブのデュアルディスプレイが最高です!

今後の目標はありますか?

オリジナル作品の絵本か画集を出版社から出したいですね。尊敬するケモノ絵描きさんに、村山竜大さんという方がおりまして、大変恐れ多く恐縮なのですが、肩を並べられるほどのクリエイターになるのが夢です。
そして、ゲームのキャラクターデザインなどでクレジットに名前が載るようになりたいです!

最後に、受験前の高校生や、本学で学ぶ在学生へメッセージをお願いいたします

きっと、将来何がしたいのか悩んでいる方が多いと思います。私の場合はやりたいことが多くて、だけど自分にできるかどうかが分からなくて…とても悩みました。そういう時は、自分が何をやりたいのか、将来どうなっていたいのかを紙に全部書き連ねていくと、今足りないものが見えてくると思います。それがわかったら、とにかくやってみましょう。やってみると、自分はこれが好きなんだ、これが苦手なんだということがひとつづつ見えてくると思います。
作品作りに向き合うことには時間と根気が必要です。なので、気になる物があったら作ってみましょう、気になる企業のインターン募集があったら行ってみましょう、芸術祭で作品を売ってみましょう。まずは"やってみる"ことが大切です。これが一歩先にすすむ手掛かりになると私は思っています。