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卒業生紹介

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イラカ アヅコさん


Profile

イラカアヅコさん プロフィール画像

イラカ アヅコ

名古屋造形大学 イラストレーションコース卒業
2021年から フリーランスのイラストレーターとして活動している。

Twitter @irkadk6



卒業後、フリーランスのイラストレーターとして活躍されている「イラカアヅコさん」に、学生時代のことや現在のお仕事のことなどをお話ししていただきました!

!初の個展のお知らせ!

イラカアヅコさん 個展のお知らせ

イラカアヅコさんの初の個展が開催されます!

原画展示販売の他、グッズも少しだけあるみたいですよ〜!
ご本人も在廊されるようなので、ぜひみなさん行ってみてください。

■ 会期
2023年6月17日(土)・18日(日)

■ 場所
愛知県名古屋市中区栄5-18-16 日興ビル203「#1010」
「矢場町駅」から徒歩5分程度


「なぜ名古屋造形大学に進学を決めましたか?」

イラカさん:高校3年生までの夏までは、全然違う絵とか関係ない専門学校に進学しようとしていたんですが、私が絵を描くことが好きなことを知っている担任の先生からの強い勧めで、「美術大学に行きなさい!」と言われ、流されるままに美術大学への進学を決めました。

最初は漫画に興味があって、このへんだと漫画が学べる大学って少なくて、探していたら名古屋造形大学が見つかって。でも、実際オープンキャンパスでイラストレーションデザインコース(現情報表現領域)の先生に会って話をしたり、大学のウェブサイトを見たりして、自分の将来やりたいことが一番叶えられそうなところがイラストレーションデザインコースだったため、名古屋造形大学のイラストレーションデザインコースに決めました。
職員:全然違う進路だったんですね!?
イラカさん:お恥ずかしながら、本当に特にノープランで…友達と行ったトリマーの専門学校に行こうとしていて。
何も考えてなかったです(笑)

「急な進路変更でしたが、受験対策はどうしたんですか?」

イラカさん:そうですね、急に進路を決めたってのもあって、自分では全くわからなかったので、当時所属していた美術部の顧問の先生に聞いて、画塾に行くように勧められ、ちょっと家から離れた画塾でデッサンの勉強を週に1回していましたね。あとは、所属している美術部で勝手にデッサンをさせてもらったり、顧問の先生は現役のイラストレーターの方だったので、こういう練習方法もあるよ〜みたいな感じで、色々な表現方法を学んでいました。
部活や趣味で絵を描いていましたが、デッサンとか、いわゆる美大受験のことをやり始めたのは3年生になってからですね。

イラカアヅコさん 作品

作品名「さんぽ」

「大学生活はどうでしたか?」

イラカさん:楽しかったです!
…え〜っと、学生生活は…不真面目だったので…(笑) 課題が遅れたり、納得いかないまま期限がきて提出したりしちゃったりして、正直結構悔いが残っています。
でも楽しかったのは、正直に答えちゃうと、「サークル活動」とか「授業外で絵を描く友人たちと絵の話ができる」こととか、もともといた高校とかよりは趣味嗜好の合う友達が多かったので、好きなコンテンツとかかぶってましたし、そういう意味では世界が広がったりして楽しかったです。
あと、不真面目とはいえ一生懸命好きなことをやっていたので、結果は納得いかなくても作るって作業自体はすごく楽しかったです。

「印象的な授業や制作はありますか?」

イラカさん:私が一番心に残っているのはアニメーションの授業で、結構絵は描いてきたんですけど、アニメって興味はあるけどやり方がわからないので作ってなかったみたいなところがあったので、そういうぼんやりしたこれやりたいけどなぁっていうことを教えてくれる授業だったので、結構しっかり取り組んでました!

「学生に戻ったらどんなことしたいですか?」

イラカさん:結構みんな思うことだと思うんですけど、課題を今の知識やスキルを持ったままもう一度やってみたいし、もっと課題課題じゃなくて自分の自主制作の時間も取ればよかったなって思っています。
それから、座学も自分の興味のあるものを、友達に合わせたり一緒に受けるために取るんじゃなくて、自分の進みたい方向ややりたいことに合わせて取るべきだったなと思っています。 卒業した今だからこそ、もっと真面目に受けとけばよかったなと感じる「作家活動をする上で必要な知識を得られる授業」は、たくさんありますね…

「大学生活で困ったことはありましたか?」

イラカさん:絵の技術とか制作とは別で、社会の仕組みというか、絵が好きってだけで入学しちゃったので、課題とかやる上でも、そもそも企業さんからフリーのイラストレーターやデザイナーに依頼が入ったり、社内のイラストレーターに描かせたりとかそういう「社会の仕組み」がわかっていなかったです…。なので、結構課題でもとんちんかんなことをやっちゃったり、著作権のこととか作品と作ったり外に出す時に関係する法律のこととかを知らないと、展示会でやらかしちゃったりもするので、そういうところの勉強はすごく大事だし、「将来自分のやりたいことを仕事にする時、どんなことをするのか」とかは、入学前に少し調べたりしておいた方が良いと思います!

イラカアヅコさん 作品

作品名「パーティーも終わり」


「今どんな活動をされていますか?」

イラカさん:今は、朝から昼まで近所の会社にデザイナーとして出勤していて、帰ってきてから個人のお仕事や制作をしています。展示は半年に1回くらいのペースしています。グッズ販売イベントなども結構参加させていただいたりもしています。在学中に仲良くなった友人や先輩と展示・イベントの企画をしたりもしています。
イラストのお仕事としては、今は児童書の挿絵やの仕事をいただいています。

「今後したいお仕事はありますか?」

イラカさん:わりと、優しいタッチだねって言われたり、そういうのをきっかけにお仕事をもらえたりするので、「小さい子向けのグッズとか、書籍とかの仕事にに携われたらいいな」と思いますし、楽しそうなカラフルなごちゃごちゃしたイラストが好きなので、今はちょっと難しいですがイベントのメインビジュアルやパンフレットの小さい挿絵とかが自分の絵にあってるんじゃないかなと思うので、積極的にそういったお仕事を受けて行きたいです。
職員:大学の頃とタッチが変わってきていると思うのですが、きっかけなどありますか?
イラカさん:大学の頃は、ちょっと毒っ気のあるというか、暗めの絵を描いていたんですが、「それこそあなたの絵だよね〜」ってずっと周りから言われてきて、「あ、私はこのタッチなんだ〜」って自分で強くこだわってしまった部分があって、「何に使うか」とか「自分がどうしたいか」とかじゃなくて「この絵柄だ」っていう変なこだわりができちゃってて。

それが社会に出て、周りの人たちからちょっと離れたりしていて東京に出て吸収するものが変わったのもあって、自分の好きなものがだんだんはっきりしてきて、そこで改めてイラストレーターになりたいなと思ったんで、自分のいいな、すきだな〜って誰かから言われたものじゃなくて、純粋にそう思うものを、いろいろみたりしたんですね。

そこで、自分のやりたいこと、得意なこと、どういう方向に向かいたいかを改めて見つめ直して今の方向に落ち着いた感じです。

イラカアヅコさん 作品

作品名「あたたかくなったら」


「お仕事の苦労話、あれば教えてください。」

イラカさん:既存のものに似てしまっていないかはかなり気を遣っています。できる限りで調べたりもします。誰しも記憶の片隅にあるものを参考にしちゃっていると思うので。

表現的に時代にあっているかとかは私の頭は凝り固まっているので気にしています(笑)
例えば、女の子にスカートばっかり履かせた絵になっているとか、男の子は絶対ズボンみたいなこととか、ランドセルの色が女の子は赤、男の子は黒とか、そういった偏った絵にならないように色々調べたりするのは、楽しくもあり大変かもしれないです。

「どんなものやことからインスピレーションを受けていますか?」

イラカさん:普段から小さなメモ帳を持ち歩いていて、それに時間があれば、目に入ったものを描いたりしています。例えば、犬とか猫とか、ジョウロとか(笑)ときどきそれを空き時間に見返して、これをモチーフにしたらこんなものが描けそうだな〜みたいな感じで、制作がスタートしています。

イラカアヅコさん 作品

作品名「つみきのまちのみち」

「イラストレーターには、どんなことが大切だと思いますか?」

イラカさん:自分の作品を臆さずに、人目に着くところに出したり、「今の実力じゃ突っぱねられちゃうな」っていう営業先でも一回出してみたりとか。結構その、特にイラストレーターを仕事にしようと思うと、「これちゃんとかけたら」ってずっとこだわっちゃったり私はするので。
今の自分の全力でかけたものならどんどんいろんなところに売り込んでいくとか、積極性が大切ですかね。画力っていうか、デッサン力というか、絵の技術なことは後からでもついてくるので、それこそ仕事をしながらスキルアップしたりとかできるので、まず知ってもらうところをいろいろできる人は強いと思います。受身だとずっとそのままなので、自分から動けることは大切だと思います。

「高校生に一言!!」

イラカさん:美大卒業後のこととか、そもそも美術大学に進学していいのか、悩むことってたくさんあると思うんです。将来結構不安なイメージがあると思うんですけど、わりと就職先とかも職種問わなければなんとでもなったりしますし、趣味で描き続けてる分にはずっとやればいいじゃないですか!なので入学できる環境で絵が好きなら、私は強く美術大学を目指すことをおすすめしたいです!もし将来的にお仕事とかでご一緒できたら嬉しいなぁと思うので、もし会えた時は、「名古屋造形大学の卒業生です!」と声をかけてください!