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アートディレクター 鈴木義野さん


Profile

鈴木義野さん

鈴木義野

電通名鉄コミュニケーションズ
アートディレクター/CMプランナー

福岡コピーライターズクラブ:FCC賞・特別審査員賞
新聞広告賞:優秀賞
読売新聞広告大賞:入賞
中日新聞社広告大賞:優秀賞
AICHI AD AWARDS:ファイナリスト
ACC:地域ファイナリスト

鈴木さんが担当している広告シリーズ(野外民族博物館リトルワールド)

高校はどんな生活をしていましたか?

高校は普通科だったんですけど、画家をしていたおじいちゃんの影響で美大の存在は小さい頃から知っていました。僕自身、子供の頃から絵には自信があったので、美大に行くため高校1年生の頃、家の近くの画塾に通い始めました。
でも、デッサンで約3時間ずーっと同じ椅子に座っているのが苦痛で、さらに周りにはもっと絵のうまい人がいたし、そこで挫折を味わいましたね。数回通っただけで、画塾を辞めちゃいました(笑)

その挫折から、なぜ美大を目指したんですか?

高校3年生になり、進路について真剣に考え出したんです。そんなに頭も良くないし、勉強も好きになれそうになかったので、やっぱり、美大を目指そうと思い立ちました。
9月ぐらいから画塾に通い始めて。画塾の先生には「今から美大は無理だ。」と言われ、それでも「無理じゃないですよ!」って、ゴネたんです(笑)そうしたら「キミは内申点が良いので、推薦ならチャンスがあるかもね。」という意見を頂いて、推薦入試を受けました。でも、出てきたモチーフが全然描いたことがない物で、描けなくて、結果、落ちてしまったんです。それで本当にまずいぞと危機感に駆られ、毎日画塾に通いつめました。もう一般入試しかないので。それで一般入試も受けたのですが、また落ちてしまって。本当にどうしようと思った。そこで、当時は名古屋造形短期大学もあったので、短大を受けました。
面接で出会った試験官の先生に高評価を頂き、なんとか合格できました。多分…デッサンは全然ダメでした(笑)

そんな経緯があったのですね。造形短大から大学へはどうして編入したのですか?

短大を卒業するころ就職氷河期で、あとまだ大学で学んでみたいなと思い、グラフィックデザインコース(元 視覚伝達デザインコース)に編入しました。

実際に造形に来てみてどうでしたか?

他のコースの人と色んなことをしてきました、本当に良い意味で変な人が多い。そういう人たちと出会えて良かった。造形に入れて良かったです。
もちろん課題もやりますけど、大学で交友関係が深まって、仲の良い友達とファッションショーをダイヤモンドホールでやったり、大学の外側にある森の中に小屋で個展を開催したり、変わった経験も積めました。

就職はどうして広告代理店に勤めようと思ったのですか?

実は、在学時代からお笑い芸人になろうと思っていたんです。卒業したらNSC(吉本総合芸能学院)に行く気でいました。それを親に話したのですが「好きにして良いよ!でも一社くらい受けてみたら?」と言われ、地元の印刷会社がデザイナーを募集していたので、そこを受けた結果、内定を頂けました。養成所へ通うための資金を貯める為にも、入社したんです。
そしたら、意外と広告って面白いぞ!と思うようになり、1年経ってから、お笑い芸人のネタを考えるのとCM企画を考えるのって、なんだか似ているな、と感じてきました。広告で少しずつですが受賞もできるようになってきたし、俺は広告が向いているかもしれない!ちゃんと広告をやろう、と思ったんですね。それで転職先を探した時に、今の会社が募集していたんですけど、実務経験が3年必要で、足りなかったのですが、受けるだけ受けてみようと、ポートフォリオと思いをこめた手紙を書いて送りました。

手紙を書いたって、すごい行動力ですね!

まだ何もない実務経験も足りてない、自分をどうアピールするか考えた結果ですね。
普通に受けたら落ちると思ったんで、手紙の内容も意外性のあるものにしました。決してかっこよくない、足も早くない、頭も良くない、そんな僕がモテるために何をしてきたか、僕はこうやってモテてきましたっていう内容です(笑)それを面白がっていただき、今の会社に就職することができました。

仕事内容はどのようなものですか?

アートディレクターとして広告デザインやCM制作など幅広くやらせていただいてます。
主な仕事は、野外民族博物館リトルワールドさんの広告などですかね。企画から撮影まで全ての工程に関わっています。まずは企画を考えプレゼンし、そこからリトルワールドさんと内容を詰めていきます。毎回キャッチコピーとキャンペーンの言葉でくくり、シュールな笑いで、みなさんの印象に残るようなものを目指しています。

最後に、高校生に向けて一言!

人と違うことが好きだったり、なんか自分、高校で浮いてんな〜って思っている方は、名古屋造形大学へ入学することをオススメします。そんな人の集まりなので(笑)今まで誰にも理解されなかった部分でさえ、意外とすんなり受け入れてくれる友ができるはずです。一生の仲間ができますよ。