3Dデザイナー M.Nさん
Profile
3Dデザイナーというお仕事について教えてください。
現在はモデリング、モーション、エフェクトの制作をローテーションで行っています。モデリングではキャラクターが持つラケットや小物などのデザインとモデル、テクスチャの制作、モーションではキャラクターの勝敗のリアクションや色々な場面での仕草など、エフェクトはキャラクターの技が発動した際の魔法陣や演出などの制作をしています。
どんな作品に関わったのですか?
現在制作に関わっているのは『白猫テニス』です。『白猫テニス』は『白猫プロジェクト』のキャラクターたちがテニスで対戦するアクションゲームです。配属前は、期間限定でリリースされたライトゲームのスプラッシュ画面や素材のイラストも制作していました。
©2016-2018 COLOPL, Inc.
”3Dデザイナー”になるにはどんな技術や知識があるといいですか?
主にMayaやUnity、Photoshop、 Illustratorなどのツールを使うので、これらの知識があるといいかと思います。私は入社後の研修で初めてMayaやUnityを触ったので、一から教えていただきました。
実際に、そのお仕事をしてみてどうですか?
小学生の頃から絵を描いたり、ものづくりの仕事をしたいと思っていたので、とても楽しんでいます。新しく挑戦できることも多く、先輩方の技術もたくさん吸収できます。
絵が上手くなるために必要なことはなんだと思いますか?
たくさん描く事だと思いますが、何となく描くのではなく、しっかりコンセプトを持つことが大事だと思います。
お仕事をしていて楽しいことや、やりがいを感じるところはどこですか?
キャラクターや世界観のイメージから離れすぎなければ、割と自由にデザインや演出をつくらせていただいているので、次はどんなものにしようか、と毎回考えるのが楽しいです。先輩方からのフィードバックでは新しい発見がたくさんあるので、それも楽しみにしています。自分が制作したものに対して、SNS等でユーザーさまから「可愛い」などの感想を見かけた時はとても嬉しいですね。
逆に大変なことはありますか?
学生時代はほとんどアナログでの制作で、入社するまで3Dの制作もしたことが無かったので、覚えることがたくさんあって大変です。
M.Nさんが制作したエフェクト案(左)とモデリング(右)のアートワーク
どうして名古屋造形大学を選んだんですか?
オープンキャンパスに行った時、先生や先輩方、学校の雰囲気にとても親しみやすさを感じたのと、伸び伸びと自由に制作ができそうだと思ったからです。
印象的な授業はありましたか?
漫画家の先生や編集部の方などを外部からお呼びした講義です。作品や制作、現場についてなど、リアルなお話しを聞ける貴重な機会がたくさんありました。
学んだ内容で、役立っていることは何ですか?
大学の先生が現役の連載マンガ家の方で、その先生の元でアシスタントをさせていただいていたのため、社会人になってからも求められたものを作り、フィードバックをもらい、修正して次の作業…というサイクルにはすぐに慣れることができました。
もし学生に戻れるならどんなことがしたいですか?
また芸術祭や卒展がやりたいです。テーマを決めて友人と話し合ったり、全体のデザインやレイアウトを考えたりすることが、とても楽しかったので。
今後やってみたいことがあれば教えてください。
最近は美術館やコミティアなどのイベントへ行く機会が増え、多くの作品に触れ刺激を受けています。仕事でも色々な事を教えていただいているので、それを自分自身の作品にもどんどん活かしていこうと思います。
美術・芸術系大学の進学を考えている高校生にメッセージをお願いします。
映画でも漫画でも、日常生活の中でも、何でもいいので、自分の好きなもの、夢中になれるものをたくさん見つけて突き詰めていってください。それを自分の作品にどんどん活かしてください。