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卒業生紹介

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アーティスト 田口美穂


田口美穂/granite

プロフィール

絵画空間というあいまいな概念を理解するために、具体的なモチーフも用いつつ線や面といった単純な造形要素で表現を拡大させたいと考え、制作を行う。

Webサイト
Instagram(granite)

卒業してから現在まで、どのような活動をされていますか?

学部を卒業してから愛知に在住し、しばらくはフリーターをしつつ、現在は事務員をしながら画家として活動をしています。
2010年頃には、造形大の友人たち10名くらいで、「GALLERY GOHON」というアーティストランスペースを期間限定で運営しました。
また、姉と「granite(グラニット)」というユニットを組んで、テキスタイルや実家が石屋さんなので石のプロダクトをデザインしたりしています。

高校生のころはどのような生活をしていましたか?

いたって普通の高校生でしたが、ルーズソックスの造形が奇妙に感じて以来履くのをやめ、ポケベルや携帯は実家が田舎過ぎて圏外になるので所有しておらず、90年代の女子高生の基本形ではなかったと思います。勉強は楽しくなかったですが、普通にやってて成績も中くらいという大したエピソードのない高校生でした。
美術系の大学に進学するのは早々に決めていたので、(勉強しなくていいと思ってた)美術部に入り、3年生の後半からは美術系予備校に通いました。一時期近所の絵画教室にも通ってましたが、先生の指導の基本がクラシック&アカデミックなもので、セザンヌ信奉者でもあり、受験に役立っていないと思います。ただ、社会人もいる教室で、台湾人の脳外科医のおじさんとかいろんな大人がいて今思うと面白かったです。

なぜ美大へ、名古屋造形大学へ進学したのですか?

小さい頃から絵を描くのが好きで、受験で学科の勉強をそんなにしなくていいかなと思ってたので(今はそうでもないのかもですが。)、美術系の大学へ進学することは高校入学の時に決めていました。最初はデザイン科を志望でしたが、デザイン科の受験課題が馴染めず、油絵科を受験することにしました。
美術やるなら東京に出た方がいいかなと思っていたので、名古屋造形は2浪した末の滑り止めで、通いやすいという事もあり受験しました。

名古屋造形大学へ入学してみてどうでしたか?

最初は受験に失敗した失望感でふてくされて自分自身でつまらなくしてしまっていました。
3年生の時に、非常勤講師だった長谷川繁さんのゼミがあり、2週間くらいかけてひたすらドローイングし、最後にそこから自分が気になるものをピックアップしてなぜ気になるのかプレゼンをするというものだった(と思う)のですが、これでようやく絵が描けると思えた重要な時間でした。アトリエではスペースもそれなりに確保され、学内のスペースで個展をしたりグループ展をしたり展示の機会もあり、良い環境で充実感を持って制作することが出来ました。
第一志望の大学ではなかったのですが、良い出会いがあったし、結果的にはまあ良かったのかなと思っています。

在学時代の思い出について教えてください

学食のツナおろしスパゲッティーが好きでした。今でもあの味がフラッシュバックします。
あとは絵をひたすら描いたことと、よくライブに行ったなーとかみんなでバーミヤンでボヤボヤしたり遊んだことが思い出深いです。

在学時代もっとこうしておけば良かった、と思うことはありますか?

海外旅行にもっと行けば良かったです。

作家になるために行った方が良いことはありますか?

大したことはやってこなかったので役に立つことは言えませんが、経済的に苦労をしたので、社会に出てからのお金に関する話は教えてくれそうな人に聞くと良いと思います。マネージメント的なことは、私達の学生時代よりは遥かに情報もそれを得る手段も多くあるだろうし、大学のカリキュラムにも組み込まれていると思うので、実践したら良いと思います。
あとは、くさらずに続けること。

目標としていることは何ですか?

あんまり目標と言えるようなものはないですが、愛知とか日本の地方における美術のありようみたいなものがもうちょっと変わっていくといいと思っています。

制作活動で大切なこと・心掛けていることは何ですか?

たまに自分をうたがうこと。

なぜ作家活動を続けているのでしょうか?

やめるという選択肢がなかったです。

後輩やこれから作家を目指す人に何かアドバイスはありますか?

作品をつくる過程で、答えのない事象に対して向き合い、答えを探すことが出てくると思います。現在のようなコロナウィルスの影響下で、社会構造の変容を強制されるような状況では特にですが、そういう美術的思考や経験知のようなものが必要とされるような気がしています。
美術大学を卒業したからと言ってアーティストになれるわけではありませんが、4年間過ごすのであれば大いに大学を利用して学び尽くしたら良いと思います。アーティストになったとして、ならなかったとしても、生きる糧になるだろうと思います。