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卒業生紹介

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アーティスト 松山由佳さん


Profile

松山由佳さん

松山由佳
アートプロデュースコース(現 美術コース)卒業

《グループ展》
2012年 美系優秀2012(文化フォーラム春日井/愛知)
2014年 名古屋造形大学卒業制作展(愛知県美術館/愛知)
2016年 motion#3(名古屋市民ギャラリー矢田/愛知)

《個展》
2014年 ShiftCubevol.24(文化フォーラム春日井/愛知)

Webサイト

言の日々 / 卒業制作展(2014)

高校はどのようなところでしたか?

デザイン科の高校です。中学の時から絵が好きで、どこに進学しよう?と迷っていたら、母から「デザイン科があるよ」と勧められ、進学を決めました。当時は、美術を学ぶよりもデザイナーなりたい!と考えていました。

幼少期、美術に関わることはされていましたか?

小さい頃から色々なワークショップに参加したり、母と美術館に通ったり、とても楽しかった記憶があります。母は絵画が好きで、東京都の展覧会にもわざわざ出向くほどでした。そんな感じで、美術はわりと身近な存在でした。

大学はどのように選びましたか?

名古屋造形しか受けませんでした。当時、アートプロデュースコースがあり、とにかくそこで美術に関わる企画の仕方や学芸員について学びたかったんです。
どうしてかと言うと、高校最後の年に全国高等学校デザイン選手権大会、通称”デザセン”という3人1組でアイデアを出す大会に出場する機会があり、残念ながら成果は残せなかったのですが、その時経験した、何かの仕組みを考えるということがとっても楽しくて、デザインやアートを生み出すだけでなく、何かを考えプロデュースしてみたいなと思ったのがきっかけです。
デザインが上手な人は世の中にたくさんいるし、私がやらなくてもその人達に任せればいいんじゃないかな?という実感が高校時代にあったことも影響しているかもしれません。

実際に入ってみてどうでしたか?

プロデュースという名前のコースですが、裏方のお仕事を勉強するだけではなく、展示や制作を通し、美術とは何か?ということを、髙橋伸行先生と日比野ルミ先生の元で学びました。

日記(改編) / motion#3 名古屋市民ギャラリー矢田(2016)

印象に残っている出来事はありますか?

4年の時、卒業したらもう作品制作はしない将来を考え、卒業制作で美術に関わるのは最後なんだと、やんわり思っていたんです。
そう高橋先生にお話したら「作ることだけが美術じゃない」とお話しされ、ずっとそういうことについて学んでいたはずなのに、身になっていなかった自分に愕然としたのを今でもはっきりと覚えています。美術って、世の中の色々な物事に対して、切り口を考えてどう表現するか、ということですよね。それはなにも作ることだけじゃない。美術は「考え方」なんだと、その言葉で改めて痛感しました。
今も美術を考えながら、結局制作にも拘っている立ち位置にいますが(笑)

就活はどのようにされましたか?

就活はあまりしていないけど、4年の秋頃に葬儀屋さんの内定を頂いていました。人の死を間近で感じることで、自分の制作や人生に大きな影響があるんじゃないかと考えて。でも、美術の世界からかなり離れてしまうことに対する不安が大きくなり、2月の後半に辞退してしまいました。3月から再度美術関係の仕事に絞り込んで職を探し始め、文化フォーラム春日井の臨時職員として働くことになりました。仕事内容としては、美術展の展覧会企画などです。若手作家の展覧会の企画を担当したことは大きな経験になっています。自分自身作家活動をしているということもあり、私自身も勉強させていただきました。

日記(改編) / motion#3 名古屋市民ギャラリー矢田(2016)

今は東京にいらっしゃいますが、どうして上京されたのですか?

実は、高校の時、美術やっていないんですよ。小、中、高とずっとサッカー部に所属していて、毎日サッカーにあけくれていました。大学進学を考えたときに美術大学があるのを知ったんです。絵を描くのは昔から好きだったので、そのときに美術大学に行きたいと思いました。
だから、ぼくの場合、本格的にデッサンの受験勉強を始めたのは高校3年生の結構ギリギリからなんですよ。
絵を描いたり、ものを作るのが好きだったり、少しでも美術に興味があれば美大進学を考えてみては。世界が変わりますよ。毎日好きなことに没頭できる。春日井で働きながらも実はずっと転職活動をしていました。大学時代からずっと東京で働いてみたかったので。ただの憧れですけど(笑)。東京にある美術系のベンチャー企業に受かり、卒業3年目に東京出たんです。でも、そこが本当に合わなくて、すぐ辞めてしまいました。
その後、どうせ東京に出たのなら東京に残ってみようと、ミュージアムショップでアルバイトを始め、バイトの傍ら作品制作と展示活動をすることにしました。そうしたら、思っていた以上に展覧会の反響があったり、自分自身に良い影響があったり…おかげで徐々に心の余裕を取り戻すことができました。その後アルバイト先が閉店となったことをきっかけに、また今後の人生を考えるタイミングが来てしまったんですよね。ずっと美術の世界にいたのですが、一度離れて客観的に美術や自分自身を見つめてみようと思い、未知のIT企業へ飛び込み正社員になりました。そこではこれまで出会ってこなかったような人たちと出会い、人間関係は本当に面白かったです。銀行のシステムを開発しているSEたちが、苦労しながらも楽しそうに仕事をしているのが新鮮でした。ものづくりをしている人たちって、やっぱり楽しさもなきゃやっていけないよなって思えて、美術に通ずるものも感じられましたね。色々と考えることが出来て、これも良い経験でした。

今後はどうしたいですか?

「結局お前は何がしたいんだ!」と言われそうな経歴ですけど…結局、制作して展示をやりたいという気持ちが続いているんです。先に述べたIT企業は1年半働いて退職したので、今後は制作の時間をたっぷり取っていこうと思っています。これまでは、自分に出来ることを探していた感じだったけれど、これからは自分のやりたいことをとにかくやってみようと思っています。まだ東京で展示をしたことがないので、とりあえず目の前の目標はそれです。でも、「展示」という形だけに拘るのではなく、本の制作や、舞台の演出…など、やりたい表現方法は色々あって、わくわくしてます!

最後に、高校生にメッセージを!

常套句すぎて嫌というほど聞いているだろうけど、経験は絶対、役に立ちます。その時に無駄だと感じていた時間も、後々必ず役に立つし、活かせることがある。人間関係もそうです。
美大って聞くと、就職や将来を心配するかもしれないけど、実際は笑っちゃうぐらい、全然問題ないよ。今は転職も当たり前の世の中だし。偉そうなこと言える立場ではないけど、心配しないで、迷いながらも好きなことをやってみたらいいんじゃないかな。やってみたいことをたくさんして、経験を増やしていくっていうのもありかもしれない。私もそんな感じで生きているし(笑)まずは入試、頑張ってください!