グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



卒業生紹介

ホーム >  卒業生紹介 >  芸術家  >  アーティスト 丸山ナオトさん

アーティスト 丸山ナオトさん


丸山ナオト

北海道で生まれたので、なまら寒い所が好きです。
1984 北海道生まれ
2011 名古屋造形大学 日本画コース(現 美術表現領域) 卒業

- Group Exhibition -
2015
美濃加茂アニュアル 2015 / みのかも文化の森 ( 岐阜 )
亀崎せこみち展 2015 / 亀崎町一帯 (愛知) 
Dont go to hell! Go to Hill! and pick up a flower! / 名古屋造形大学内 D ギャラリー (愛知)
Jomon Art Project / 茅野市民館 (長野)
2016
みのかもアニュアル2016/ 美濃加茂市民ミュージアム(岐阜)
亀崎せこみち展 / 亀崎町(愛知)
喜好(穴窯プロジェクトとして参加)/アートラボあいち(愛知)
2017
Atelier Hinata/ Atelier Hinata(愛知)
寺町アートプロジェクト/日置神社(愛知)
寓話とアポリアとサピエンスと 絵画の壁/ 電気文化会館 (愛知)
Art Obulist 2017 Art obu Art/大府市役所周辺 大倉公園・管理棟 (愛知)         
2018
atelier hinata-winter-/ Atelier Hinata(愛知)
見えにくい場所/ 名古屋造形大学(愛知)
Anagama Project 2018/ 小牧市市民会館(愛知)
PLAY vol.2/ 高浜市かわら美術館(愛知)
motion#4/ 名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2019
みのかもアニュアル2019 / 美濃加茂市民ミュージアム(岐阜)  
2020
共振の術 / ラピオ(愛知)

- Solo Exhibition -
2014 46億年後 / アートハウスあいち(愛知)
2015 trash / U8 project(愛知)
2018 Nowhere man / エビスアートラボ(愛知)
2020 Distant neighborhood / タネリスタジオ(愛知)

なぜ名古屋造形大学、美大への進学を決めたのですか?

小さい頃から絵を描いたり、よく分からない立体作品(玩具とか楽器)をつくったりするのが好きでした。高校生の頃は、アートを扱うTV番組が多くやっていて、それらを見てたらアートに対し興味が深まっていきました。ですが、ファッションデザインにも興味があったので高校卒業後は、服飾学校へ進学しました。
服飾の勉強はおもしろかったのですが、周りの学生と段々と反りが合わなくなり鬱々とした気持ちになってしまい、一通り技術は学んだところで途中退学し、その後はそば屋で調理師をしながら過ごしていました。そんな日々を過ごしていたら、「このままでいいのだろうか?」と自分に疑問が湧いてきて、ふと服飾学校時代、映画の美術スタッフの方がデザイン画を描く授業の非常勤講師として来ていた先生から「君は死ぬまで絵を描き続けた方がいいよ」と言われたことを思い出し、当時は全く言われた言葉の意味を理解していなかったのですが、それをきっかけに絵のコンペに応募するようになりました。
そして、コンペに入選した際に、会場にいた審査員(?)のような方から「美大や芸大に行っても意味ないよ~!」みたいことを言われ、そこで初めて「美大?芸大?なんだそれ?」と…。そんな感じで、恥ずかしながら(?)二十歳になるまで美大芸大の存在すら知りませんでした。
当時は海外へ行って写真家になるかどうかも迷っていたのですが、とりあえず美術系の大学へ行こうと決め、合格できるようなデッサン力を身に付けるために予備校へ通いました。最初の頃はまったく上手に描けず、周りの人たちはビックリするくらい上手で溜息ばかりの毎日でしたが、それでも徐々にデッサン力は身に付いたので諦めずにやることの大事さを学びました。
本当は国公立の大学へ入学するつもりで2浪してましたが、予備校の先生から滑り止めとして勧められた名古屋造形大学を受験し、合格しました。3浪しようかとも迷ったのですが、「違うな」と思ったら再び受験して違う大学へ行くつもりで、入学を決めました。実際に通ってみると、想像していたよりも自由度が高くて制作もしやすかったので、このままいてもいいかなぁと思い、そのまま在籍を続けることにしました。

在学時代の思い出を教えてください

日本画コースに在籍してましたが、日本画以外の素材や表現方法を使って個人制作をしていました。アクリル絵の具や油彩・立体作品やインスタレーションなどです。他大学の日本画専攻だと厳格なところもあるので、それを許してくれる環境でありがたかったです。
それと、洋画・総合造形・彫刻などの他コースの人たちと一緒に展示する機会が多くて、その経験はとても貴重でした。また「やさしい美術プロジェクト」に関わっていた経験も貴重でした。

在学時代の学びで今に活きていることがあれば教えてください

活きていること…あるような気がしますが、なんだろう??学びというほどではないですが、挙げるとすれば、美大にいる人は深く物事を考えている人が多いので、自分自身も物事を深く考えるようになったことですかね。昔はもっと短絡的だったので、「ああ、なるほど、そういう考え方もあるんだな。」という気付きを教えてもらうことが多かったです。

作品のコンセプトや制作の内容について教えてください

主に絵を描いてますが、写真や彫刻・インスタレーションも制作しています。絵に関して言えば、実際に起こっていた出来事とフィクションのイメージ(自分が見た夢・漫画・映画・小説など)を混ぜて作品をつくっています。
写真はわざとピンボケで撮ったり、斜め撮りにしてみたり、それと撮影された場所や状況が見えにくいようにして撮ったりしています。作品全体で云えるテーマは、「曖昧」です。

今後はどうしていきたいですか?目標はありますか?

目標といったものはないですが、心落ち着けて生活と制作ができたらいいなと思いますね。

丸山さんにとって、アートってなんですか?

アートって何でしょうね?考えれば考えるほどよく分からないですね。色んなアーティストが各々の定義や持論を論じてますが、これといった確たるものは各々自身にあるような気がします。
自分自身は、「解答」がないものを常に問う作業だと思っています。それは例えると、誰もいない無人の荒野でスコップで穴を掘ってるようなイメージです。掘れども掘れども終着する様子は無いけど、掘らざるを得ないというか。その途中で掘り出されたものを拾って地上に放り投げることが作品なのかなと考えています。植物の根やらモグラやらオケラやらミミズやら鉱石やら化石やらマグマやら何やかんや出てきます。掘っていけば色んなものが出てきて、これらは貴重なものと言えるかもしれませんが、それよりも掘るという行為が大切だと思います。

最後に、高校生や後輩たちへメッセージを!

固くならず、柔らかく過ごせばいいと思います。
つまらないと思ったら、楽しいことを探してください。
大学は自分が知りたいことや知らなかったこと、色んなことを吸収する場所だと思います。