グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



卒業生紹介

ホーム >  卒業生紹介 >  アニメーター >  香月誠亮さん

香月誠亮さん


Profile

水野隆文さん

香月 誠亮

東映アニメーション株式会社

デジタルメディアデザインコース(現 情報表現領域)卒業
東映アニメーション株式会社に入社。
「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」「ヒーリングっど プリキュア」などの3DCGアニメーション制作に携わる。

Portfolio

なぜ美大に、そして名古屋造形大学に進学したのですか?

自分は普通科の高校に通っていました。中々進路が決まらずに悩んでいた高校3年生の夏に、母親が河合塾の美術研究所で進路相談ができるという広告を見つけてくれたのが美大受験を考え始めたきっかけです。
元々映像の分野に興味があり趣味で動画編集をやっていたため、そのようなことを踏まえて進学相談をしたら、名古屋造形大学を勧められ、そのまま美術研究所に入って入試に必要なデッサンの勉強をして、合格しました。

実際に入学してみてどうでしたか?

高校の授業と比べものにならないぐらい面白かったので、学ぶことが楽しくなりましたね。
特に自分の専攻したデジタルメディアデザインコース(現 情報表現領域)では、幅広い分野について触れることができたので、新しい知識をたくさん学びました。

在学時代の思い出について教えてください。

大学1年生の夏休みに毎日大学に行って実写映像を作ったことです。大学の林の中で蚊に刺されまくりながら汗だくで撮影したり、金山駅まで行って暑い中30分ぐらい歩いてドンキホーテに衣装買いにも行きました。あとは、特殊メイクが上手くいかなくて雑なCGを使ったり、尽く計画通りに進まなかったりと大変でした。
それでもなんとか完成まで持っていくことが出来て、映像制作の苦労を経験した良い思い出でした。

3DCGの勉強はいつから始めましたか?

大学1年生の時に3DCGの授業を受け、これから映像作るには必要だと感じたので授業外でも勉強し始めました。入学当時は周りの同級生よりもずっと素人でしたので、3DCGという存在自体をそもそも知らなかったほどです。

卒業制作作品について教えて下さい

「Plaything」という3DCGアニメーションをつくりました。大学2年生の時に1年間かけて3DCGアニメーションを友達と作っていましたが、計画通りには行かず失敗して迷惑をかけたので、大学3年生の時に2年間かけて1人で作ることを決めました。
結果、3年生から始めて4年生の冬あたりに友達に音楽を作ってもらいながらも、なんとか完成しました。

卒業して、今はどのような仕事をされていますか?

東映アニメーションにて作品に関わらせてもらっています。聖闘士星矢を海外版にリメイクしたNetflixオリジナル作品「knights of the zodiac」や「ヒーリングっとプリキュア」のエンディングで3DCGアニメーションの制作に参加しました。卒業して今年で3年目ですが、とてもありがたいことです。

アニメに関わる仕事をしたいと思ったのはなぜですか?

暑い中、外へ出て撮影するのが嫌で、涼しい部屋でひたすら作品を作れるだろうと思ったのが少しはあったと思います。ですが、CGをはじめてからも、結局自分で演技するために真夏の外で撮影することもありましたね…(笑)
そういうケチな考えがたくさんあってのことでもありますが、一番の理由は、幼い頃にピクサーの映画作品を親と観に行ったときのことがなんだかずっと印象に残っていて、そういうのが好きだったからなんだと思います。

仕事で楽しいこと、大変なことを教えてください。

仕事は常に楽しいです。変わらず今でも新しいことは学べているので、そういう時間が楽しいと感じます。
ですが、スケジュールに間に合わせるように制作するが大変ですね。未だに計画通りには行かないので、難しいです。

3DCGを仕事にするなら、学生の頃にやっておいた方がいいと思うことはありますか?

3DCGは技術として当たり前にやっていくとして…。自分の場合は、学生の時にもっとデッサンとかスケッチとか、美術的なことを学んでおいた方が、今かなり役立ったんじゃないかなと思っています。「せっかく美術大学に通っていたのに…」と後悔するところではあります。

最後に、高校生にメッセージをお願いします!

学生は将来やりたいことを決めていけるベストな年齢であり、社会人になってしまった身としてはとても羨ましい限りです。
本当に高校生まで何もしなくてなんとなくで生きていた自分でも、今は上京して好きな仕事をして生きていけています。大学生の時でもかなり楽観的に過ごしていました。ですので、皆さんもとりあえず何かしらやっていたら、ちゃんと生きていけると思っています。頑張りましょう。

卒業制作「Plaything」