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卒業生紹介

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糸山礼央さん


Profile

糸山礼央さん

糸山礼央
株式会社トリガーにてアニメーター(原画マン)を務め、ダーリン・イン・ザ・フランキス、キズナイーバー、リトルウォッチアカデミアなどの製作に携わる。

株式会社トリガー

糸山さんの卒業制作作品 『THE BITCH BOYS』の原画

いつからアニメーターになりたいと思っていましたか?きっかけはありますか?

もともとアニメーションは好きでしたが、アニメーターという職業があるということは考えもしていませんでした。
17歳の頃に、アニメーターMAD(特定のアニメーターが作画を担当したカットを集めたという動画)をネット上で見て、アニメーターという存在を知り、そこから興味を持ち始めました。

高校の頃、名古屋造形大学へ行こうと思ったのはなぜですか?

アニメを学ぶと考えた時にパッと思いついたのは専門学校でしたが、四大卒業の方が将来就職を考えた時にも幾分か潰しが利くだろうと考えて、大学に絞ってアニメーションを学べるところを調べた結果、ストレートに"アニメーション"が学べる環境があった名古屋造形大学に決めました。

どういった授業を行いましたか?

机に向かって知識や技術を学ぶだけでなく、絵コンテ、作画、デッサン、クロッキー、コマ撮り、などなど、色々とユニークな授業をさせてもらいました。
入学当時は授業内容に深い意味を見出せていなかったのですが、ただ学ぶだけではなく、学ぶ課程のさまざまな経験を糧として「センスを磨く事」が大切だと気付かされました。

就職活動はどのように行いましたか?

アニメーターは人物以外にも様々な物を書かなければならないので、まずはたくさん絵を描きましたね。
最初は「絵が全て」です、知識や技術は…後でなんとかなります(笑)強いて言うならカメラを意識した構図、レイアウトなど描けるといいでしょう。そこまでやったならば、後はポートフォリオに自分のおこなってきたこと全てを載せて、就職活動は終わり!みたいなものでした。

仕事の内容について教えて下さい。

僕は今、原画マンという仕事をしています。絵コンテや演出家の意図を汲み取り、画面の構図、設計などを絵にし、キャラクターなどを動かす仕事です。
多くの工程があるので省きますが、大まかにいうとパラパラ漫画を作る感じですかね。

仕事で楽しい事はなんですか?

画面上でキャラクターを上手く芝居をさせられた時はとても嬉しいです。あとは、仕事の要求にプラスα自分の作家性を乗せられた時も、達成感を感じます。

仕事で大変な事はなんですか?

とにかく作業量が多いので、多くの時間を拘束されます。
監督や演出、キャラクターデザイン、作画監督など、沢山の人の意図を汲み取りながら作業しなければなりません。コミュニケーションも大切です、それらをサボるとリテイクになります…。現実的な話ですが、お給料も他の業種に比べると少ない世界なので…結構大変な仕事です。

仕事で、大学の授業内容が活かされているなと思うところを教えて下さい。

授業内容もそうですが、教授や頑張っている周りの先輩、後輩、同輩という多くのライバル達から学んだ事が、今の自分を支えてくれます。知識や技術よりも絵に向き合う姿勢が大事なことだと、名古屋造形大学で学ぶことができました。

アニメーターに向いている人はどういう人だと思いますか?

絵と向き合い続けるには、人生の様々なことを犠牲にしなければいけません。それができる人、もしくは犠牲だと思わない人が向いていると思います。
僕はアニメーターに向いてる人なのかはわかりませんが、バランスを取りつつなんとか向き合っています(笑)

アニメーターになりたい高校生や大学生に一言!

大変ですが、間違いなくやり甲斐のある仕事です!将来の皆さんの活躍を楽しみにしてます!