グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



卒業生紹介

ホーム >  卒業生紹介 >  アニメーター >  椅子汰さん

椅子汰さん


Profile

椅子汰さん

椅子汰
アニメーションコース(現 映像文学領域)卒業
在学中からフリーランスのアニメーターとして活動、現在もテレビアニメを中心に主に原画マンとして制作に関わっている。

参加作品
ブラッククローバー
僕のヒーローアカデミア セカンドシーズン(TV/2017)
Fate/Apocrypha(TV/2017)
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(TV/2018)
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(TV/2019)
PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(劇場/2020)
など

Twitter

なぜ美大に、そして名古屋造形大学に進学したのですか?

高校生の頃からアニメーターという職業に興味を持っていた私は、インターネット上で公開されていた名古屋造形大学 卒業制作のアニメーション作品に一目惚れし、名古屋造形大学への進学を決めました。
オープンキャンパスでは、先輩方や講師の方に授業の様子を質問したり、実際に体験することで在学中のビジョンを高めました。

実際に入学してみてどうでしたか?

一年次には、人物デッサンや風景画、座学をはじめとする基礎の授業が続き、当時は早くアニメの作画がしたいとやきもきしていましたが、アニメーターとして活動する今、その基礎である空間を捉える能力、教養が問われる場面が非常に多く、その頃に培った能力が今の助けになっています。

在学時代の思い出について教えてください。

在学中に公開した自主制作のアニメーション作品をきっかけに、三年次の頃にテレビアニメーションの仕事を受ける機会がありました。それが、今いるアニメ業界での初仕事になります。
当時の講師の方に、授業についてだけでなく仕事についても相談したことを今でも覚えています。

卒業して、今はどのような仕事をされていますか?

上京して、主に商業アニメの仕事をしています。複数の制作会社から仕事を受けているので、自宅で作業することが多いです。
最近は作画だけでなく、アクション作画監督や演出業の仕事も入るようになりました。

アニメに関わる仕事をしたいと思ったのはなぜですか?

アニメオタクだった私は、その中でもアニメーターに関心を持つオタクでした。好きなシーンを描いたアニメーターはどなたなのか、そのアニメーターの方が参加している他の作品は何なのか、そういう事を調べているうちに、自分でもアニメーションを描いてみたいと思い、はじめはパソコンのフリーソフトから作画を始めました。
その環境を追求しているうちに、仕事の話が来るようになりました。

企業に所属することと、フリーランスの違いは何ですか?
また、フリーランスになるまでを教えてください。

企業に所属すると、新人の頃はアニメ制作の基礎を学びながら、制作会社から定期的に仕事を頼まれます。生活に十分な金額の給与を保証してくれる会社もあれば、新人の頃から他の作業者と変わらない単価で、作業量が追い付かず給与が低くなってしまうケースもあります。
フリーランスのアニメーターというと、ある程度の技術をもったアニメーターが次のステップとして、会社を問わずあらゆる作品に参加するためになるものなので、技術を買われるアニメーターは給与も高くなりやすいです。

私は上京してはじめの一年は制作会社に所属していましたが、他の制作会社からの依頼が多くなり、安定した給与の見込みが立っていたのでフリーランスになりました。

フリーランスのお仕事はどうやって得ているのですか?

大抵の場合は、一つの仕事をすればその会社からまた新たな仕事を紹介してもらえます。
私の場合は、許可を取った上で仕事で描いたものを撮影・編集してインターネット上に公開することで、それを見てくれた業界の人が新たな仕事を紹介してくれるケースもあります。

仕事の楽しいところ、大変なところ、やりがいは何ですか?

自主制作とは違い、人と関わって創作をする点で大変なところは、人とのコミュニケーション、的確な指示、スランプや調子に左右されずにベストの仕事をこなす社会人としての心構えを持つことです。
それでも、多くの人と関わり助け合うことで、一人では作れない画面を生み出せることがやりがいでもあります。

アニメーションに関わる仕事をしたい場合、学生の間にやっておいた方がいいと思うことはありますか?

アニメ業界は老若男女問わず、下向きにも年齢に限りのない業界です。
学生のうちからアニメーションの技術や知識を身につけている人材に注目している業界の人間は多いので、ボール弾みや、棒人間が動いているだけでも、とにかく自分の作品をインターネット上に公開した方がいいです。
その成長の過程がポートフォリオにもなりますし、世に出すことで見えてくる課題や、実現したいアイデアが湧き出る事もあります。

最後に、高校生にメッセージをお願いします!

手描きアニメ、CGアニメーションともに、個人で制作する環境が揃えやすい時代になってきました。
将来の仕事のような重いものと考えずに、気軽に自己表現できる趣味として覚えるだけでもアニメは楽しいです!
今からでも、ノートの隅にでも、絵が動く喜びを体験してみてください!