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伊藤 豊嗣学長からのメッセージ



共鳴

LIVING TOGETHER


名古屋造形大学は、これから名城公園キャンパスの環境を活かしながら、新たな都市型の芸 術大学をつくりたいと考えています。
アート、デザイン、エンタテインメントそれぞれの分野のものづくりを極めていくことはもとよ りですが、そのためにも積極的に社会に開き、社会と関わる、そんな活動を心がけていきます。
つくるだけではなく、社会へ発信し、社会とつなぐ役割を担うことで、どのようなものづくりであるべきか考えられる人を送り出していきます。

3年目に入った領域制では、芸術の世界を、関わる分野の種類によってではなく理念によって5つに分けています。この分類は他の大学では類を見ない試みです。各領域は種類でいえばいくつかの分野が複合しています。
幅広い体験を通して表現と思考のどちらにも広がりのある捉え方を身につけ、身近になった地域との関わりを活かしながら自身の進みたい道を深めていく。そんな教育体系を目指しています。

新しいキャンパスは、この領域制を具体的に展開していく場として生かしていきます。4階のスタジオのフロアや3階の共同工房のフロアは、領域内はもとより他の領域との間でも、互いに取り組んでいる創作が見え、そこから自身の活動への刺激が得られます。また、キャンパスへの来訪者と直接触れあえるフロアでは、自身の作品を通してコミュニケーションが生まれます。横に広がる上層階の創作・研究環境と下層階での社会との交流環境を縦方向に直結する構造が、新たな何かを生み出す場として機能します。

名古屋造形大学では、建学の精神である「同朋精神(どうぼうせいしん)」、「共なるいのち」をもとに、芸術分野の探究を目指しています。それは、自己を越え他者とどう関わっていくかを思考していく、まさに「人間力」を育むことそのものです。
私は、「共鳴」という言葉でこの理念を示したいと思います。この言葉は、一つの音が他に伝わって響きあう様子を表わします。そこから、他の人の行動や考え方に接して共感するという意味にもなります。人に共感する。人に共感を与える。芸術が発するメッセージは、人の思考や感覚の深いところにが届き、生き方にも影響を与えます。芸術活動はこうありたいと思い、かつてこの大学が示したことのある「LIVING TOGETHER」とともにキーワードとして掲げます。

コロナ禍で私たちは、「社会の中で芸術は何が担えるか」について考えさせられました。アートには人の心を広げ、人を勇気づける力があります。デザインには暮らしの中の問題を解消してより良い方向へ向ける力があります。こういう事態の中だからこそ、その力が発揮されるものでありたいし、そうあるよう努めなければならないと考えます。



名古屋造形大学 学長
伊藤 豊嗣