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伊藤 豊嗣学長からのメッセージ


伊藤 豊嗣学長からのメッセージ


 個に始まり、個に帰る。

LIVING TOGETHER


 一人の人が発想し試みた芸術表現が、他の人の思考や感覚の深いところに届き共感を得る。共感は人から人へと共鳴していき、 時に世界へと広がっていく。そして、それは評価となって最初に試みた人のところに帰り、その人をより成長させる…。 芸術活動がこのような効果をもたらしてくれるものであればと、夢は尽きません。
 アートには、人の心を広げ、人を勇気づける力があります。デザインには、暮らしの中の問題を解消してより良い方向へ向ける力があります。エンタテインメントには、人をワクワクさせ、没頭させる力があります。そのいずれの力も、作り手となる人が、自分は何者か、自分の考えはどこにあるのかという意識を持って、発想や表現に取り組むことでより強いものになります。

 名古屋造形大学では、建学の精神を「同朋精神(どうぼうせいしん)」としています。そして、それをわかりやすい言葉に置き換え、「共なるいのちを生きる」としています。人は一人では生きられず、他の人との関係の中でこそ生きることができる。他の人が思い感じることへの眼差しを持ち、人がよりよく生きていく道を求めていく。そんな意味になります。芸術の探究は、自己を越え他者とどう関わっていくかを思考していく、まさに「人間力」を育むことそのものです。
 名古屋造形大学がある名城公園キャンパスは、名古屋城をはじめとする地域の文化資産が蓄積された地区の中にあり、また、今まさに動いている刺激的な都市活動に触れられる環境でもあります。 私たちはこうした環境を活かしながら、新たな都市型の芸術大学をつくりたいと考えています。芸術各分野のものづくりを極めるだけではなく、社会へ発信し、社会とつなぐ役割を担える人を世に送り出していきたいと思います。

 また、芸術の世界を理念によって5 つに分けた領域制は4 年目に入り、この体制での学生が全学年揃いました。各領域は種類でいえばいくつかの分野が複合しています。幅広い体験を通して発想と表現のどちらでも広がりのある捉え方を身につけ、社会との関わりを活かしながら自身の進みたい道を深めていく。そんな教育体系を目指しています。



名古屋造形大学 学長
伊藤 豊嗣