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卒業生紹介

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水野隆文さん


Profile

水野隆文さん

水野 隆文さん

株式会社 スタジオ Pablo(スタジオパブロ)

情報表現領域(旧 デジタルメディアデザインコース)卒業後、株式会社 スタジオ Pabloに入社。
「ReLIFE」「フリップフラッパーズ」「マジきゅんっ!ルネッサンス」「ACCA13区監察課」などの背景制作に関わる。

「360°風景画」体験風景

いま、どんなお仕事をしてますか?

映画やテレビで放送されるアニメで使われる背景の絵を、ポスターカラーとPhotoshopを使って描いています。

仕事のやりがいや楽しいところと、大変なことを教えてください。

やりがいや楽しいところは、自分の描いた絵が放送された時です。自分の描いた絵がいろいろな人のもとに届くというのは緊張しますが、嬉しいですね。
大変なところは、どの仕事もそうだと思いますが締め切りがあるので、それを守らなければいけないところです。自分はマイペースなので、締め切りを守れるスピードで描くのが大変ですね。

在学中に今の会社にインターンに行ってたんだよね?

インターンというよりはアルバイトですね。アニメ本編の作業も参加しました。もちろん、お給料も出していただけましたし、エンディングに名前も出ました。そのときまで、ポスターカラーという画材は使ったことがほぼ無かったのですが、会社の方に使い方の基礎から教えていただきました。

絵を描くのはいつから好きですか?

小学生くらいの頃から好きでしたが、大学に入るまでは趣味絵みたいなのは全然描いてなかったですね。

どうして名古屋造形大学に進学したのですか?

高校時代にパソコンで絵が描けるのを初めて知って、感銘を受けたんです。それで美大を目指そうと思い、名古屋造形大学の自由でのどかな雰囲気が自分に合っていると感じ、進学しました。
情報表現領域を選んだのは、1・2年の間にパソコンを使った幅広いジャンルの授業が受けられる点と、3・4年で自分のやりたいことができるという点に惹かれました。入学する時は将来のビジョンが全く無かったので、1・2年の時に色々試せたのが良かったですね。あとは、オープンキャンパスで液タブの体験をしていて、自分も液タブが使いたいと思ったからです!

印象的な授業や課題があったら教えて下さい。

プログラムでゲームを作る授業です。ゲームはよくやるのですが、それを自分でも作ることができるんだ! と感動しました。プログラミングが苦手だったのでゲームの道には進みませんでしたが、それでも一度経験できたことは良かったですね。

卒業制作の作品、「 360°風景画」について教えて下さい。

作ろうと考えたきっかけは、先輩が「Oculus Rift」というVR機材を使用して作品を制作していて、その作品を体験させてもらったからです。臨場感が凄くて、この空間をアナログの絵にしてみても面白そう!と思い浮かんだのと、自分が描いた風景画の世界に入ってみたいと思ったのがきっかけです。
VRにするためには3Dのドーム空間に絵を貼り付けるのですが、その貼り付ける絵を一枚絵で描いていたので大変でした。球体の内側に絵を貼り付ける形になるので、パースが曲線なるんですよ。そのパースの曲線を綺麗に描くのが大変でした。でも、体験していただいた方に「本当に絵の中にいるみたい」と言ってもらえたので、頑張った甲斐がありましたね。

水野さんの卒業制作「360°風景画」
OculusRiftを使用して、アナログで描いた風景画の世界に入り込むことができる作品

大学で楽しかったことは?

デジメ展(領域の学生による展示)や卒展といった、展示の搬入搬出が楽しかったですね。自分の作品を作るだけではなく、作品を展示するための展示台をみんなで作ったり、前日に搬入する機材を梱包したりする、あのイベント感が良かったです(笑)

もし学生に戻れるなら、何をしたいですか?

自分が描きたい絵をもっと描いておけばよかったなぁ、と思います。見返してみると「描きたい!」と思ったけど結局ラフだけしか出来てないものが大量にあるので…。卒業制作の「360°風景画」も4枚しかないですが、もともと8枚作る予定でしたからね。

最後に、高校生へのメッセージをお願いします!

社会人になって思ったことは、学生の頃と比べて自分の時間がなかなかとれない、ということです。アニメ業界は特にその傾向があるかもしれませんね。絵を仕上げる為の時間を気にせずに描けるのは、学生の内じゃないと難しいと思います。絵に限らず学生の内は自分がやりたいこと、やっていて楽しいことを見つけて、それに精一杯取り組んで欲しいです。
頑張ってください!