11月7日(土)、愛知県美術館で特別授業「鑑賞ワークショップ『作品を語る』」が行われました。これは教職課程履修者を対象とした特別授業で、鑑賞教育の第一人者である愛知県岩倉総合高校の高橋承一先生を特別講師としてお招きして行われました。

愛知県美術館ではコレクション企画「線の美学」展が開催されており、企画者でもある学芸員の塩津青夏さんから企画の趣旨について熱のこもった解説をしていただきました。近代の絵画の歴史を「線」という視点からたどるもので大変興味深い内容でした。

その後、作品を鑑賞し、高橋先生によるギャラリートークが行われました。高橋先生は、中村一美さんの「破舎仏涅槃図Ⅰ」と白髪一雄さんの「作品」を比較対象しながら、それぞれの作品の特徴、印象を語られました。

学生はグループに別れ、小グループでギャラリートークを行いました。その後グループから一人を選出し、全体の前でトークしました。それぞれのトークを聞くこと、そしてトークを繰り返すことで学生のトーク力はかなり向上したようです。またトークすることで、作品を単に説明するだけでなく自分自身の感性を確認することもできたようです。

現在、中学、高校での美術教育では生涯学習を念頭に置いてか鑑賞教育の比重が高まってきています。教職課程の履修者にはまたとないよい機会になったことだと思います。

また、あるグループは、日本画の展示作業を行った専門家の人から展示の意図について説明してもらえました。

今回の企画は、高橋先生、塩津学芸員ほか愛知県美術館のご協力の下で行うことができました。ありがとうございました。

(館内の写真撮影は特別の許可をいただいています)

教育課程:大橋
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