第1回フィールドワーク  9月29日

 

あいにくの雨。まずは佐川美術館。

和の印象を強く感じさせる切妻造の2棟からなる本館、
奥には琵琶湖のヨシの群落に囲まれ見え隠れする茶室があり、それらが水に浮ぶ景色としてまとめられています。

日本画家の平山郁夫氏と彫刻家の佐藤忠良氏の作品を中心に展示。
奥の茶室と地下の展示空間は陶芸家の「樂吉左衛門館」です。

広い水面に雨が不思議とまた素晴らしい景色が生み出されていました。

 

 

そのあと雨は上がりMIHOミュージアム。

設計は中国系アメリカ人、パリのルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した
I・Mペイ。
コンセプトは陶淵明の詩「桃源郷」。
山の中で道に迷った漁師がたどりついた先が桃の花の咲き乱れる桃源郷。

日本の空間は狭い処にも凸凹が多く、少し曲げて先を見えなくしたトンネルで山を越え、
素晴らしいデザインのつり橋で川を越え、ガラスと鉄のかやぶき屋根の建築にたどり着くというドラマチックな空間演出が素晴らしい。
展示空間のほとんどは地中に埋まっています。

 

企画展は「アメリカ古代文明ー超自然へのまなざし」

紀元15 世紀、“旧大陸”の人々が“新大陸”を“発見”した時、すでにそこには一万数千年に及ぶ人々の暦を発達させ、宇宙と自然の循環にそった文明がありました。
石彫、陶器、金属工芸、染織品などが展示されていました。

今まで南米の文明の遺産は焼き物や金製品は知っていたのですが、今回私は特に石の彫刻に強く感動を覚えました。

 

引率責任者 岡田憲久