4月13日・20日 自然学

今年も自然学の授業が始まりました。
25人の定員に100人を超える受講希望だったそうです。

日本の里山は荒れています。その一つが孟宗竹の異常な繁殖です。
地域本来の植生が損なわれてしまっています。

人は、暮らしのすぐそばにある里山と呼ばれる自然の林から
生活に必要な木材を、燃料としての枯枝を、田んぼ、畑に肥料として鋤き込む落ち葉をもらっていました。
子どもの代、孫の代と使い続けれるように、加減して自然の恵みをもらっていました。
自然との共生と呼ばれる日本人のエコロジカルな暮らしです。

1960年代燃料革命と呼ばれる時代が訪れ
農業は化学肥料で行われるようになり、
生活に必要なの様々な物も大量生産されたものを町で購入する時代になりました。
人々の暮らしはすぐそばの自然と直接やり取りする暮らしから離れてしまったのです。
そして自然は一気に荒れてしまう方向に向かっています。
人の立ち入れない鬱蒼とした林になり、
孟宗竹は恐ろしい勢いで増殖し、地域本来の自然植生を痛めてしまっています。

 

この授業では、
キャンパスの荒れた森を整え少しでも健全な林を維持できるよう
タケノコの駆逐を行うため学生たちは汗を流し労働してくれました。
自然というものを少し体で学んでくれたでしょうか?

担当教員 岡田憲久



 

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