環境自然文化特殊研究  12月15日(金)

今日はまず中部大学へ。
ここには岡田作品が3か所ある。

まずはじめに2号館中庭「水面の庭」細い水路デザインのそばに、
ネムノキが季節には幻想的なかわいい花をつける。

つづいて「洞雲亭」「工法庵」
露地門を潜り、まさに「市中の山居」。1万人を超える学生数の中部大学は1つの町のよう。
その一角に山のようなたたずまいが演出され、書院と茶室がある。約25年前の作品である。
書院は香川県小豆島の洞雲山観音寺からの寄贈を移築。
茶室は千利休のわび茶の2帖の極小茶室空間「待庵」の再現空間である。





まず書院でくつろぎ、書院と茶室、日本の茶の文化を解説。
そのあと躙り口から入り、2帖の空間を3人ずつ体感。



小茶亭も見学。靖国神社本殿改築の古材で作られている。






最後に25号館中庭。焼き物のモザイク、モダンジャパニーズの水鉢。



気に入っている作品の1つで、中国のランドスケープデザインの雑誌にも紹介された作品である。

学食でおひるごはん。すごい数の学生。

もう一つの訪問地は多治見の山の中の「ギャルリももぐさ」

企画の素晴らしさから山の中なのにどの企画にも全国から人が集まる。
今回はナガオカケンメイの「新しいデザイナー像 もう一つのデザイン」と銘打った展覧会。


企画展のコンセプトの文章を一部紹介しよう。

『世の中にとって「新しい」ことは必要です。
しかし、それは「真っ新な材料で作らなくてもできること」です。
この企画展では、7つの「新しく作らない」発想で作ったものを通じて、
もうひとつのデザインの生まれかたを感じて頂けると嬉しいです。 』

古民家を移築したギャラリー空間、喫茶室の建築は中村好文。

今回新しく白い展示空間が増築されていた。
自然と共にあることの一つの形を、今回も学生諸君はどう感じてくれたでしょうか。



引率責任者 岡田憲久

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