湯の山温泉藝術祭

7月10日、湯の山温泉藝術祭を観に行った。

大学院 先端表現2年生の内藤久嗣君とコンテンポラリーアート・コース3年生の本瀬玄真君が作品を展示している。また、2人はこの藝術祭の企画・運営にも関わっている。

湯の山温泉は三重県北部の四日市市から少し西側に入ったところに位置し、開湯1300年の歴史を持つ温泉だ。

 

今年がその開湯1300年目にあたるということで、記念事業としてこの藝術祭が催された。

期間は平成30年6月1日から7月10までで、私は6日(金)か7日(土)に行く予定だったが、週末の天候が非常に悪かったため、最終日に行くことになった。当日は内藤君の案内で駆け足で観て回ることになった。

何人かのアーティストの共作は「インブリケーション(imbrication:覆瓦構造)」をテーマにしたもので、この言葉は、鱗状、あるいは瓦状の配列を意味するということだ。私の理解が正確かどうか分からないが、増水の際に流されて着底した河原の石が、水の抵抗により、上流に傾斜した形に並ぶこと、つまり、鱗でいうと魚の頭が上流、瓦でいうと屋根の棟(てっぺんにあたる部分)が上流になるような形状で並ぶことらしい。

 

これは本瀬君によるインブリケーションの解説。

 

川のあちこちに石を使った作品が設置されている。

 

道に並べられた作品は、先日の豪雨の影響を受けている。

 

これは内藤君の作品。

実は先日、アーティストが宗教に関わることについてゼミで議論したのだが、さらにこの場でやりとりが出来たことはお互いにとって意味があったと思う。

あまり長く滞在できなかったが、観ることが出来て良かった。

(小林)