9月15日。晴天。 今日は1日、旧フランス統治時代の建築を巡ります。
午前中、ハノイ建築大学の歴史的建築物保存を研究している先生のご案内で、これから保存整備されていくであろう未補修建築を視察しました。昭和初期に建築され、ベトナム戦争を経て朽ち掛けているフランス統治時代建築は多数存在します。公共施設は補修がされて来ているものの、住居はまだこれから。朽ちて無くなってしまう前の保存修復が期待されます。
その後、修復がされている公共施設を中心に状況を視察。特に様々な施設で黄色い建築が目立ちます。理由を尋ねても、ベトナム人が好きな色だから・・・という曖昧な説明。きっと自然環境に根差した理由があると感じました。
↓オペラハウス。代表的フランス統治時代建築です。パリに負けない美しいオペラハウスです。
↓ホテルメトロポール。
↓ベトナム大統領府。敷地の広さ、建築とも素晴らしい建築です。
↓ベトナム外務省。
↓ベトナム共産党中央部。ベトナムって共産主義国家なんですね。感じませんが。
↓旧市街地の中心部。ハノイ大聖堂。
↓国旗塔。戦争博物館と一緒になっています。侵略時代の砦です。
↓給水塔。ここも侵略時代の砦。街路の中央で射撃しやすい窓がついています。
↓ロンビエン橋。エッフェルの設計と伝えられています。かなり鉄部は錆ていますね。でも現役です。
今回、この他にもハノイ市内のかなりの旧建築を視察しました。現在ベトナムはかなりのペースで都市開発が進んでいます。歴史的建造物が解体されていく前に、保存修復が進むことを望みます。
最終日、夜中のハノイ空港で模型箱を積込み、早朝日本へ帰着。
空港から大学まで巨大な模型箱22箱を運ぶ段取りもうまく行き、やっと一安心。食あたりも、交通事故もなく、全員無事帰って来られました。
今回の旅行は、展示交流も旧建築視察も、学生達にとって二度とない貴重な経験となったことと思います。異なる文化や歴史を自分の目で見て感じること、言葉が通じずとも相手が何を考えているか感じることは、若い人達には必ず人生の糧になることでしょう。この経験を忘れずにいてほしいと思います。
またこのような機会を作りますので、今回参加できなかった皆さん、是非次回はご一緒しましょう!!!