2年生課題「椅子のデザインと制作」

2年生の課題に「椅子のデザインと制作」があります。名古屋造形大学には、木工加工機器の整備された木工室と熟練の技術担当者がいて、各コースの木加工の実技や木工制作を行っています。建築インテリアコースでは椅子を自分でデザインし自分で作り上げる「椅子のデザインと制作」の課題があります。本年までは2年生の課題でしたが、新1年生からは1年次にこの課題をすることにしました。IMG_8044

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この椅子は、先日課題の中で2年生が家具デザイナー小林啓伯先生の指導のもと20人4時間で作り上げた椅子(デザイン:ジャスパー・モリソン)です。座面は3ミリの薄いベニヤでできていて座るとスプリングのようにわずかにしなります。座面の下には十字の少しだけ湾曲した胴縁があって、座面に荷重がかからない時は、座面のベニヤは胴縁から僅かに浮いています。この実作を通して椅子の重さや大きさや部材と部材の関係を知る事ができたと思います。しかし、ほとんど初めてなのにずいぶんしっかりとした椅子を作った2年生はたいしたものです。このように椅子制作という実作にじっくりと向き合えるのは、美術系大学だからこそだと思います。

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