株式会社伊東商店 伊東直樹客員教授のジュエリー講義

ジュエリーデザインコース2年生対象の特別講義の開催です。
本日は株式会社伊東商店 代表取締役社長 伊東直樹客員教授から「ジュエリー産業」について、お話を頂戴しました。株式会社伊東商店は名古屋市内において1891年創業の歴史ある貴金属宝石の輸入製造卸の会社です。
普段は体を動かしてもの作りをしている学生にとって、いつもとは違う環境で、貴重なジュエリー知識を吸収する場になりました。

ジュエリー産業講義1







前半の授業の内容は、「ジュエリーとは」という定義から開始、装身具の歴史、日本の近代ジュエリーの始まりから現代のジュエリーについて、それを販売する側の視線を通し、特別なお客様との会話等を交えお話頂き、「なるほど」と聞きいってしまいました。
その中で伊東先生のお話を象徴する言葉があります。
「ジュエリーそのものが美しいこと」それ以上に「ジュエリーを身に着けた人が美しくなること」
ジュエリーというアイテムを表現するに、これ以上の言葉は無いと思います。

ジュエリー産業講義4ジュエリー産業講義3







後半はジュエリーに使われる素材についてのお話です。
ジュエリーの母材である金、プラチナについての特徴、経済的価値、それから国際的な情勢を背景とした地金相場の推移などをお話頂きました。
それから宝石のうち、真珠、ダイヤモンドについて。
真珠は言わずと知れた日本を代表する養殖産業ですが、開発当時は世界的にどのような扱いであったかなど、また養殖の知識もご教授いただきました。
ダイヤモンドには特に重点を置いてお話頂きました。天然石、処理石、合成石について、4Cと呼ばれるダイヤモンドのグレーディングレポート、それと鑑別書との違いについて、ブラッドダイヤモンド(紛争ダイヤ、映画にもなりましたね)に関するお話とネガティブキャンペーンに対するジュエリー業界の行動など。ダイヤモンドの原石も見せていただきました。学生も興味津々です。
講義の終わりにダイヤモンドデザインコンテストに出品された作品を手に取ってみせていただく機会を与えていただきました。
伊東先生の講義での最後の一言です。
「何をやるにしても思い入れをもつこと。」
短い時間の中で、たくさんのキーワードを頂き、ジュエリーに対する興味をより深めることが出来た貴重な講義でした。
ジュエリー産業講義2







今回貴重なお時間をいただくことが出来まして、伊東直樹客員教授に改めまして御礼を申し上げます。
有り難うございました。


JD齋藤

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