卒業制作展 四日目

いよいよ残すところ2日となりました。

まずは水野くんの作品を紹介いたします。

水野くんは映画の一場面のような異次元の世界を表現しています。何百ものラフスケッチを繰り返していき、この世界観に到達しました。

とても高い描写力を持っており、その力はデジタルでも遺憾なく発揮されています。

次は服部さんの作品です。

リラクゼーションサロン「sippo」のブランディングを行いました。

かわいいキャラクターを設定して、訪れた人の体も心もいやしてくれるような印象です。パッケージにも彼女の可愛らしさが表現されています。

次は神田くんの作品です。

全長5メートルにもなる大作で、イラストレーションの枠を超えた作品のひとつとなりました。自分自身を気持ちをぶつけて描き続けた作品です。写真では伝えられないスケール感があります。

次は芝野くんの作品です。

ペンツールを駆使して星座のイメージを具現化したイラストレーションを描きました。とても繊細で凛とした神々が描かれています。

最後は澤田さんの作品です。

オリジナルゲームのキャラクターを描きました。手元のゲーム機でも見る事ができます。

折鶴ブースでは、目新しい形が登場しました。これはクジャクでしょうか。

高知からみえた方が折ってくださいました。

連鶴まで登場です。

鶴の折り方もさまざまで日々新しい発見がありとても意義のある卒業制作となっています。今日もたくさんの方にご来場いただきありがとうございます。残すところあと1日です。学生の精一杯の作品をぜひご覧ください。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

卒業制作展 三日目

今日は5名の学生作品をご紹介いたします。

まずは松永さんの作品です。萩の名産「夏みかん」のブランディングを行いました。

山口県萩市の自然豊かな美しい風景を水彩で描き、恵まれた環境で育てられた萩みかんの美味しさを伝えてくれます。

パッケージには和紙を使い、手に取った時の感触も考慮されたデザインです。

ショップのイメージカラーは落ち着いたグリーンで、やさしい印象を与えてくれます。

次は三宅さんの作品です。

三宅さんはクレヨンを使って描きます。彼女の独特な世界観が表現されたイラストレーションとなりました。

紙に描いているのではなく、ある布を使用しています。ざらついた布の雰囲気がイラストレーションを効果的に演出しています。

次は八木さんの作品です。

黒いパネルには花の名前が書かれています。パネルを開けると花言葉と、その言葉からイメージされたイラストレーションが描かれています。

魅力的な女性像です。ベースは鉛筆で描かれておりデジタル処理で着色していきます。色の使い方やマチエルに彼女のセンスを感じます。

次は臼井さんの作品です。化粧品のショップ計画です。

少女的なイメージと小悪魔的なイメージの対比が印象的なビジュアルです。

化粧品ショップのネーミング、ロゴマークやパッケージデザイン、ポスター、そして衣装デザインまで幅広いブランディングを制作しました。

最後は青木さんの作品です。

竹取物語や長靴をはいた猫など、有名な物語のパロディです。

この何ともいえないキャラクターの表情が彼女独特のイラストレーションです。

パラパラ漫画も制作しています。これは手に取ってご覧いただけたらと存じます。

金曜日は20時まで開館しており、たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございます。週末は天気が回復するようです。お出かけ日和とです。ぜひお立ち寄りください。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

卒業制作展 二日目

今日は4名の学生作品をご紹介いたします。

まず最初は佐々木さんの作品です。

「トトと図書館」という絵本を制作しました。主人公は体がとても大きなウサギのトト。周りの友達とくらべてもとても大きくて悩みますが、前向きなトトの気持ちと友達のやさしい心遣いが感動的なストーリーです。

同じ絵本を3冊制作しましたがご覧のように順番待ちの状態です。心温まる絵本です。ぜひ手に取って読んでいただきたい作品です。

次の作品は石原さんの鶴専用折り紙です。

鶴に折られたときに最も美しくなる柄を研究しました。そして折り鶴を経験していただく参加型の展示ブースを制作しました。

こちらも参加いただいた方から笑みがこぼれる楽しいブースとなったようです。

着物の後ろ姿が作品と一体になったような印象です。とても素敵な一場面でした。

次は永田さんの作品です。

永田さんも毎日遅くまで残ってパステルで描き続けました。展示も工夫されていて絵本の世界観が表現できています。

小物もしっかりと制作しています。細かなところまで気を配ってクオリティを高めています。

絵本もとても魅力的なストーリーに仕上がっています。ぜひ読んでいただければと存じます。

今日は2年生の時までお世話になった恩師の森田先生が学生達に暖かい言葉をかけていました。学生も大喜びの表情でお迎えしました。

最後は近藤君の作品です。

近藤君の地元知立市の名物「あんまき」専門のショップブランドを制作しました。特にパッケージに使用しているキャラクターがとてもかわいらしく表現できています。

ターゲットに向けてどういったデザインやイラストレーションが効果的に機能するかを1年かけて研究しました。

お時間ございましたら愛知県美術館8階名古屋造形大学卒業制作展に足をお運びください。学生の頑張りを見ていただけたら幸いです。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

卒業制作展 初日

いよいよ卒業制作展が始まりました。少しずつですが学生の制作した作品を紹介していきます。

まず最初に太田さんの作品を紹介いたします。名古屋造形大学では各コースの優秀な作品に桃美会賞が贈られます。太田さんの作品がイラストレーションデザインコースの優秀作品に選ばれました。

太田さんは4年間、授業が始まる前から遅くまでアトリエに残って絵を描き続けてきました。キャラクターコンテストでも2度グランプリを受賞しています。

絵本に登場するキャラクターを使ってたくさんのアイテムを制作しています。

キーワードになるトランプを全体にちりばめてレイアウトに工夫をしています。

この仕事量に圧倒されます。まさに1年間の集大成です。桃美会賞受賞おめでとうございます。

次は鈴木さんの作品です。

鈴木さんは影絵をテーマに制作しました。来場者の方に「喜・怒・哀・楽」のひとつを選んでもらい、それを表現していただきます。

展覧会初日の午前中にも関わらず行列ができるほどの人気ブースとなりました。影絵を撮影して、写真を体験していただいた方にプレゼントします。そしてツイッターにもその写真をアップしていきます。

見ている方もいっしょに楽しめるブースです。みなさんぜひ体験してみてください。

今日の最後は高井さんの作品です。「ひとつ目寺の小坊主ろうそく」を制作しました。

特に人物画では体の動きを的確に観察して描いているので、表現力に安定感があります。

和尚さんの後ろ姿も愛嬌があって心くすぐられます。

高井さんはデザインの能力もイラストレーションの能力も高く、いろんなタッチで描ける器用な学生です。

少ない線でみごとに小坊主と和尚さんの性格まで描けている作品です。

写真ではとても伝えられない魅力的な作品ばかりです。ご都合よろしければ愛知県美術館にお出かけいただき直接観ていただけましたら幸いです。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

卒業制作展 搬入

今日は午後から卒業制作展の搬入です。前日に愛知県美術館の1階保管庫に待機させておいた作品を一気に8階に上げていきます。200名を超える展覧会なので大変なボリュームです。今年は3年生男性陣も手伝いに参加してくれました。イラストレーションデザインコースは女性が多いのでとても助かります。

力を合わせて展示をしていきます。

デジタルメディアデザインコースの学生が照明器具の設置に応援に来てくれました。学生とは思えない仕事ぶりです。普段のチームワークの良さを発揮していました。とても頼りになります。

搬入はとても時間がかかります。目標の19時終了を大きく過ぎてしまいました。来年はもう少し早く展示できるよう改善していこうと思います。

4年間の集大成となる卒業制作展です。お時間ございましたらぜひお出かけください。

第20回名古屋造形大学卒展・第9回大学院修了展

会期
2013年2月13日(水)−17日(日)
10時−18時 ※15日(金)は20時まで、最終日17日(日)は17時まで
入場無料

会場
愛知県美術館ギャラリー・A-G2(愛知芸術文化センター8階)
名古屋市東区東桜1-13-2(地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車、東へ徒歩2分)

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ