3年生 プレゼンテーション

3年生の課題は広告系・編集系を選択するセレクトワークです。最終日はプレゼンテーションを行います。

僕の授業で行うプレゼンテーションはディベート形式で、そのためのルールを設けます。プレゼンターは自分の作品に自信がなくても「肯定」の意見しか言ってはいけません。観ている側はすばらしい作品だと思っても「否定」の意見しか言ってはいけません。そしてプレゼンターは否定の意見を肯定の意見で言い負かしてください。

制作時点では気づきもしなかった鋭い否定の意見が出てきます。細部までコンセプトを詰めて制作しなければいけない事を肌で感じる事ができたと思います。やってみると不思議と楽しくなります。笑いを交えながらも緊張感のあるプレゼンテーションとなりました。

この装丁の制作者は佐藤さんです。イラストレーションのクオリティも高いですがロゴマークのデザインに対する意識の高さを感じます。

音楽雑誌のパンフレットを制作したのは清重君。音楽ショップをリサーチして店頭で手にしてもらえる効果的なデザインを心がけました。ショップを充分にリサーチしているので、説得力のあるプレゼンテーションができました。

最後の作品は神谷さんです。架空のレストランを設定してのメニュー表や新規オープンの紹介アイテムを制作しました。限られた時間で制作したこのボリューム。デザインもイラストレーションも申し分ないクオリティです。

3年生の時に制作する課題は就職活動に直結していきます。油断せず一生懸命制作に励んでいってください。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

3年生 最初の課題

授業後の時間なのにアトリエには電気がついていたのでのぞいてみると学生が残っていました。3年生最初の課題は、広告系か編集系を選択して各自で研究テーマを設定します。企業ポスターや小型グラフィックなどの広告系を選択するのか、絵本等のビジュアルブックやフリーペーパーなどの編集系を選択するのか仲間でディスカッションをしていました。

3年生になると学生自身で研究テーマを設定していきます。日頃から興味のある分野に高い関心を持って観察する習慣を身につけておきましょう。

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2年生 最初の課題

今日はあいにくの雨。2年生の最初の課題は企業広告の制作です。木村先生にアドバイスを受けながらラフ案を出していきます。企業のイメージや伝えたいメッセージなどをしっかりと表現するために何十案もアイデアを出さなければいけません。

得意分野や苦手分野があると思いますが、プロになればどの分野でも常に一定以上のクオリティでクライアントに提案できなければいけません。数案で良いアイデアが出てこなければ何十案。何十案で出てこなければ何百案。ラフ案を繰り返し繰り返し考えるようにしていけば必ず良いアイデアに巡り会えます。産みの苦しみを乗り越えてこそのクリエイティブです。あきらめずに頑張ってください。

イラストレーションデザインコース 足立ゆうじ

卒業制作展 五日目

守田さんの作品です。手帳のデザインを展開しました。

何十種類もの表紙のデザインを画面いっぱいにレイアウトした特徴的な展示をしています。

実際に手に取ってご覧いただくことができます。

各ページを丁寧に仕上げています。手帳サイズをすこし大きめに設定して使いやすくしました。

日紫喜さんの作品は映像を手がけました。

愛情をこめて大切にされている椅子に座っている人形が主役です。

どんなストーリー展開なのでしょうか。ぜひ会場でご覧いただければと思います。

次は岡﨑さんの作品です。ヘアカラートリートメントのパッケージデザインを日本の伝統色でシリーズ展開しました。

和をテーマにして描かれたイラストレーションがとても魅力的です。

告知ポスターを6点制作しました。

日本の伝統的な色彩感覚と岡﨑さんの現代的な色彩感覚が融合した作品に仕上がりました。

最後は福田さんの作品です。錯視をテーマに1年間取り組んできました。

写真は坂本龍馬の肖像です。省略の仕方が面白く、画面が錯視の効果で動いて見えます。

この肖像は小説家、芥川龍之介です。こちらも画面が揺れ動いています。

アインシュタインの肖像です。ラインの強弱の繰り返しで不思議な造形になりました。これも錯視の面白い効果を利用した作品です。

卒業制作展は日曜日が最終です。

ぜひお立ち寄りいただいて実際の作品をご覧いただけたらと思います。

イラストレーションデザインコース 足立

卒業制作展 四日目

岡崎さんの作品はパスタショップの提案です。

パスタショップの告知ポスターです。かわいいキャラクターが印象的です。

パッケージも可愛らしく仕上げています。写真ではわかりませんがロゴマークもしっかり作り込まれています。

杉島さんの作品は、地元長良川にある鉄道のPRポスターです。

何度も何度も現地に足を運び、撮影を重ねてきました。その中から厳選し、9枚のポスターを作成しました。

写真のクオリティもさることながらコピーに強さを感じます。メッセージ性の高い PRポスターに仕上がりました。

次は奥村さんの作品です。

ゲームのPRポスターです。

ゲームのストーリーやキャラクターの設定などもしっかり考えられています。

人物だけでなく風景も描けるように、ひたすらデッサンやクロッキーを積み重ねてきました。大変な努力家です。

キャラクターが丁寧に描かれています。正確な描写と陰影に確かなデッサン力を感じます。作品の魅力をめいいっぱい伝えるためにB0サイズで3点展示しました。

最後は青木さんの作品です。美女と野獣がテーマです。9点の作品を制作しました。

アナログとデジタルの融合作品です。手で描いた後デジタル処理で着色。出力後、エアブラシを使ってもう一度アナログ作業を経て作品を仕上げています。

独特な手法で、青木さんの持つ世界観が見事に表現されています。

野獣を手玉に取る美女。どちらが本当の野獣でしょうか。とても魅力的な作品です。

卒業制作展は残すところ土曜日と日曜日の2日間です。

4年間の集大成をぜひご覧ください。

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