大迫力

こんにちは!Cチームです。
今回は日本画コースの井上結香先輩にインタビューしました。

ほわっと柔らかい雰囲気の井上先輩、
穏やかで素敵な笑顔でいつもアトリエのみんなを癒してくれます。

そんな先輩の卒業制作の様子を覗かせてもらいました。

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大迫力…!!
150号という大きなサイズのこの作品。
現在も制作真っ最中だそうですが、今の時点ですごい迫力です!
早速、作品について伺いたいと思います。

Q.作品のタイトルとその理由を教えてください。
Aタイトルは「刻む」です。サイの〝皺の多さ″と、さっきの設定でお話しした
〝時が刻んでいく″という二つのイメージからつけました。

Q.作品のコンセプトを教えてください。
A.〝昔、戦いに出ていたサイ″という設定があります。
今はもう年老いて、戦いに出ることもなくなり、寝転がって休んでいるというイメージで描きました。

Q.作品のこだわりを教えてください。
A.一番表現したかったのはサイの力強さです。
動物園で見たときにすごく大きくて、その印象を画面に大きく描くことで表現しました。
それと、このサイはヨロイサイという種類なので、表面のボコボコした感じを出したいと思い、盛り上げの技法を使いました。
他にも揉み紙や、箔を貼ったり焼いたりなどのいろいろな日本画の技法を使っています。

 

Q.制作過程を教えてください。
A.
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(右上:サイの模型、右下:小下図、左:小下図に色付けしたもの)

 

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実際に動物園に行き、撮った写真を参考にしながら小下図を描きます。
それをコピーしたものに何枚か色を付けて、色違いのものの中から、
最終的にサイのイメージに近い青っぽいものを選びました。

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​​(大下図:作品と同じサイズの下図)

次に大下図を描くんですけど、作品が正面からの構図だったので奥行がわかりにくく、
簡易的に模型を作ったりしてイメージを膨らませました。
その次に本制作(展示する作品)にとりかかります。

Q,サイをモチーフに選んだ理由を教えてください。
A.動物園でサイが寝ころがって水浴びをしているところを見て、
それが恐竜のステゴサウルスみたいに見えてかっこいいなと思ったのがきっかけでした。

Q.後輩に向けてメッセージをお願いします。
A.今までにない大きさのものを制作すると思うので、それを楽しんで欲しいなと思います。
一生に一度あるかないかなので、頑張ってください!

Q.最後に読者にメッセージをお願いします。
A.四年間大学で勉強してきた集大成なので、是非実際に見ていただきたいです。
まだまだ未熟ですが、よろしくお願いいたします。

 

作品の裏設定や作品が完成するまでの経緯を知ることで、より深く作品を楽しむことができるなぁと思いました。
完成作品が見られる卒展は2月16日(火)から始まります。待ち遠しいですね!

井上先輩、ご協力いただきありがとうございました!

それでは引き続き、卒展ブログをよろしくお願いします!