第二回目の今回はマンガコースにお邪魔し、二名の先輩方に取材させていただきました。
まずは一人目、安藤正基さん。

卒展で展示する作品のタイトルは、
「すべての男子を振り向かせる方法」(全24ページ)!
ズバリテーマは「かまってちゃんな女の子を描こうと思った!」
だそうです!
9月頃に2日でネームを終え、20日で原稿を仕上げたそうです
(その上にネームの締切がキツくて、担当編集の方からの直しなど、物語が2転3転したんだそうです…!)
線画はアナログで仕上げ、ベタやトーンを貼る作業はパソコンで仕上げたとのこと。
パソコンで使っているのは「CLIP STUDIO」!パソコンでの作業はアナログと比べると作業効率がとても良いそうです。なるほど!
また、取材班…安藤さんの生原稿を拝見させて頂きました!
なにより主人公のきあらちゃんが、めちゃめちゃ可愛いっ!!
紙の上で主人公の表情が七変化して、とてもワクワクしました。仕草も顔の表情も可愛らしくて、まるで本当に生きているよう…
また、一枚一枚ペン入れが丁寧で繊細で、取材班も取材を忘れて没頭して見いってしまいました…(笑)
二人目は、柘植真由美さん。

卒展で展示する作品は、
「ね組の猫丸」(全38ページ)!
ズバリテーマは「ここにいる、居続けるという事。」
今回の作品では、お江戸の「火消し」について描いたそうですが、
そのきっかけは「褌(ふんどし)が描きたい」という咄嗟の思いだったそうです!
「褌を思いっきり描けるなら江戸時代だろうなー、火消しってめっちゃかっこいいなあ!と鼻息荒く、わくわくと資料を大学や街の図書館などへ行ってかき集めて、時代劇も色々と観たりして……」
この作品を描く前は全く知識がなく興味が無かったそうで、時代劇っぽい漫画を描くという事は難しかった、と聞かせていただきました。
漫画を描くことをする前に、その時代やその関連の知識を調べるとは!なんとも奥の深い話を聞かせて頂けました。
作品の表紙にも褌が描かれていますね!クオリティの高さと丁寧さ…思わずうっとりしてしまいます。(まさか褌にうっとりする日が来ようとは!笑)
ネームと下描きに約2か月かかったそうで、ペン入れからトーンや修正期間を含めて、完成までは約2週間だったそうです!その間、先生方や担当編集さんに相談したり、全体を整えたり、たくさん試行錯誤されたとのこと…!
また、柘植さんから最後に
「畑を耕して謎の種をまき、お水をせっせとあげて、草取りをして、芽が出た!と思ったら枯れる部分もあって、泣く泣く植え替えて、やっと実った収穫物のような漫画作品になりました。
漫画は読んでもらえないと、意味がないものなので、ぜひ卒業制作展に足を運んで頂いて、この作品を読んで頂きたいです。」
と、コメントを頂きました。
卒展会場で、安藤さんと柘植さんの作品を生でじっくり読める時が待ち遠しいです!
とても楽しみですね!
取材班3人のうち2人はマンガコースで、普段は聞けないことや見られない生原稿、たくさんの貴重なお話を聞かせて頂けました。
今回取材させていただきました、安藤さん、柘植さん
お忙しい中、本当にありがとうございました!