来週の授業で行われる楽焼きのテストピースを焼成しました。
(工房技術職員の渡辺さん監督)
900度の専用の窯で30分ほど急激に焼き、焼釉薬が熔けたら火ばさみで挟んでから窯から出します。もみ殻の中に埋めて数分後に冷水に浸し、還元効果をとめます。激しい温度変化と急冷、それに続く焼損のプロセスが、素地と釉薬に素晴らしい効果をもたらします。釉薬は光沢を帯び、ひび模様がはいり、釉薬がかかっていない部分は黒く変色し、全体には素朴な古色が現れます。
※還元効果とは、一酸化炭素が酸素を求め、素地や釉薬の中から酸素を奪い取る作用が起きる。その結果、素地や釉薬などに変色やひび割れがおきる効果。
研究室:豊里