9月12日(水)晴れ

朝9時に出校、少し事務作業をこなした後、講義授業に備えての資料作り。
まず、研究室のJさんにモデルになっていただいて写真撮影。
写真と絵画における対象の捉え方の基本的差異を説明するための資料をつくる。
Jさんありがとう!

午後3時過ぎに大学を出て、またまた桃花台バス停から名古屋へ。
「東京東海証券 プレミアサロン・アートエール・プログラム 〜若き東海の風〜 2012」に出席。開会式でご挨拶を述べさせていただいた。

午後の名古屋駅ツインタワーが目の前に見える。

現在は遠くの山が見えるが(写真では白飛びしていて見えないなぁ)ここに高層ビルが建つ予定。

「東京東海証券 プレミアサロン・アートエール・プログラム」は地元の美術大学の現役学生と卒業して間が無い若手アーティストを対象に、東海東京証券株式会社の主催、株式会社名古屋画廊の運営で昨年から行っているチャリティーオークションだ。
同時に会場では展示も行われており、作者が作品の側に立ち解説を行うのだが、皆、目一杯他所行きの格好をし、女性は綺麗にお粧ししている。その姿が清々しく微笑ましい。

総勢18名のアーティストの作品が1点ずつ競りにかけられ落札されて行く。中には開始額の10倍近くになる作品も出て、会場にどよめきが起こる。全員が落札され、みな一様にホッとした表情だ。

かつて、私が学んでいたドイツの大学では年に一度学生作品展が大学で開催され、大勢の観客が詰めかけ、直接学生と交渉して気に入った作品を買っていた。一般の方々ももちろん来られるが、一方で大企業や銀行のトップの方も来られる。州の首長も来られる。そういう層が若いアーティストを経済面でも精神面でも支える土壌があった。

日本では、なかなかそこまでは行かないが、このような形で若いアーティスト支えていただけることは本当にありがたい。教育に携わる者として、才能ある若い人たちが社会の荒波に揉まれ筆を折らざるを得ない状況が一番辛い。

開会式の挨拶では、このようなご支援に対して感謝の言葉を述べさせていただき、今後とも温かい目で見守っていただくようお願いした。

帰りにバスセンターに向かう途中、お好み焼きのいい匂いに誘われ、テイクアウトの店先に並んでいたらY.T.先生からお電話。

T先生:「ちょっとビールでもどう?」
私:「いや、ソフトドリンクなら」
T先生:「一杯くらいいいでしょ?!」
私:「そ、そうですね。じゃ、飲みますか!」

ということでビールを一杯飲んで帰った。

昼間は二日酔いで頭の芯に鉛の玉があったのだが、夕方にはすっかり溶けていた。
喉元過ぎれば…という感じでまた飲んでしまったが、ただ、1杯に抑えたところを自己評価したい!