10月9日(金)晴れ

朝、ホテルで朝食。
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ちょっと多いかな〜

外の景色は子どものころ想像した未来の街のよう。
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鉄道模型が走っているような感じ。
合理的に作られているのだろうけど、どこか”よそよそしい”感覚が付きまとう。

午前9時ホテル発のバスで駒沢女子大学に移動。
長岡西病院ビハーラ病棟看護師長の石村和美氏で「今、伝えたいビハーラ病棟のこと…」との演題で基調講演が行われた。
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お話を聴いてゆくにつれ、緩和ケアの意味合いが現実感をもって伝わってくる。
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命と向き合うビハーラ病棟の看護師さんの思い、そして、終末を迎えるまでの時を過ごす患者さんの葛藤と死を受け入れる過程が現実感を伴って迫ってくる。
この話は、相当な覚悟を持って聴かなければならないと、恥ずかしながら途中で気が付いた。

石村氏のお話に強く心を動かされ、また、家族、友人、そして自らの死について深く考えさせられた。

※「ホスピス」がキリスト教の流れを汲む終末看護施設を指すのに対して「ビハーラ」は仏教思想を基盤とした終末看護施設、老病死を対象とした仏教者による活動をいう。

基調講演の後、「仏教系大学と地域貢献の可能性」について浅野玄誠同朋大学学長、光田督良駒沢女子大学学長により、それぞれの大学の取り組みが紹介され、ディスカッションが行われた。
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午後1時少し前に研修会が終了。
新百合ヶ丘から乗車し、懐かしい二子玉川で乗り換え。
なぜ懐かしいかと言えば、この駅のすぐ近くにある”式典屋さん”で学生時代にアルバイトをしていたことがある。
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起工式、竣工式、企業の運動会などのイベントの準備をする仕事で、主に東急建設関連の仕事を請け負っていた。東急線の線路脇にあるプレハブの事務所で前泊したり連泊しながら仕事をするのだが、社員の方々が一人ひとり大変個性的で、トラックで現場に行く道中や式典の間の待ち時間にする世間話が本当に面白かった。

二子玉川の一つ先、上野毛で下車。
この近くに多摩美の上野毛キャンパスがあり、以前、ホログラフィをやっていたときには時々訪問したことがある。

上野毛から歩いてスペース23°Cへ。
「Reflection: 返礼ー榎倉康二へ」を観た。
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大学で大変お世話になり、大学院の指導教官であった榎倉康二さん(当時は”先生”と呼んだことはなく、皆”さん”付けで呼んでいた)のアトリエ予定地だったところをギャラリーにしたもので、この展覧会は、榎倉さんの没後20年(53歳で亡くなられた)を迎えるにあたり企画された。榎倉さんの研究室の出身者7名(1960年代生まれの作家たち)による展覧会で、榎倉さん自身の作品も展示されている。

小品ばかりだが、それぞれの異なる個性が小さな空間で生き生きと発揮されていて大変おもしろかった。世代は全く異なるが、皆さん(意識されてるのかな…)どこか榎倉さんを”継承”しているところがあるようで、その意味でも興味深い展覧会だった。

帰り際に短い時間お目にかかることができたが、昨年度いっぱいで名古屋造形大学を退職された日比野ルミさんもこのメンバーに加わって出品されていたことが大変うれしい。

その後、gallery21yo-jと、
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秋山画廊を回り、
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北参道のカフェで一休み。
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重い荷物を背負って随分と歩いたが、本当に心が充実しているのを感じながらカフェオレを飲んで、
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帰宅の途に就いた。

「Reflection: 返礼ー榎倉康二へ」
1)秋山画廊(2015年10月1日〜25日)12:00-19:00 月曜休廊
2)スペース23°C(2015年10月2日〜25日)12:00-18:00 月・火・水曜休廊
3)Gallery21yo-j(2015年10月8日〜25日)13:00-18:00 月・火・水曜休廊
4)東京藝術大学(上野)