今日もよい天気。
初夏のように暖かい日だった。
少し自宅でゆっくりした。
久々に音楽を聴いた。何かをしながらではなく、聴くのを目的に音楽を聴いたのは本当に久し振りのことだ。
今日は何年ぶりか思い出せないほど長い間聴いていなかったレコードを聴いた。
これがいい音!!
特に、このビル・エヴァンスの”Sunday at the Village Vanguard”は素晴らしい。
CDで聴いてみると、これもいい音。
カチッとした音がする。
CDだけ聴いているとこれで満足なのだが、レコードと比べてみると…
違うのだ。
最初はレコードの音がパンチが無く少し頼りなく思われたが、耳が慣れてくると、これが非常に自然な音だと分かってくる。それに、なによりも音空間が全く違う。
CDだと左右のスピーカーの間に奏者がいて、奥に1〜2mほどの幅にすべての楽器が位置している感じ。そして、ヴィレッジヴァンガードのお客の会話やグラスの音、そしてざわざわしたノイズが、楽器の音が大きくなると隠れてしまう。
しかし、レコードだと左右のスピーカーの外にも空間が広がり、そして、店の広さを感じるような奥行きが出ている。その空間の中に楽器が適度な奥行きを持って位置し、楽器の音に消されず、常に客席のノイズが広がっている。しかも、客の声の位置が店の空間の中のあちこちから聞こえてくる。
音空間が非常にリアルなのだ。
・・・ついつい力が入ってしまったが、あらためてアナログレコードの情報量の豊富さ、音の自然さに驚き、かつてレコードを聴いていた時の方がぜったいに良い音楽体験をしていたと痛感する結果となった。