名古屋造形大学 前期修了展

2018年7月24日(火)から7月29日(日)まで、名古屋市民ギャラリー矢田で名古屋造形大学美術の4年生の「前期修了展」が開催される。

コンテンポラリーアート・コース4年生が作ってくれた案内状。何となくレトロ感あってイイね!

今日は搬入・搬出、それから、会期中の会場当番等について打ち合わせが行われた。

 

この会場は何度も使っているので、このような縮小模型がある。

 

これがどんな作品なのか、実物が楽しみだ!

 

美術のそれぞれの分野の4年生にとって、今年度末の卒展を占う大事な展覧会。力作が揃うのではないかと楽しみにしている。

(小林)

 

 

コンテンポラリーアート領域   「ピンホール写真」小林担当 その2

ピンホール写真の授業も5週目に入った。

まずは、前回の報告に載っけていなかった写真。

これは望遠ピンホールを付けた際に生じたフレア。今回の授業では私自身が試行し続け、学生も一緒に試行錯誤の共有者! スリリングだが、何度か袋小路に行き当たる。

かつて印画紙を使ったピンホールカメラでも同じ現象が起きた。それは太陽光がピンホールの縁に反射して生じるフレアだったが、今回は太陽光はピンホールに直接当たっていない。

なぜだ ?? しばらく考えていてふと気がついた。ピンホールの筒の内側に光が反射しているのではないだろうか??

そこで、筒の内側に反射を押さえるマットの黒テープを貼ってみたら…

 

見事解決!

 

さて、今日は調子に乗って(?)広角レンズを作ってみた。表から見たらこんな感じ。

 

裏(カメラボディ側)から見たら…

こんな感じで、かなりボディの方に”めり込んだ”感じ。・・・しかし、これがボディにはまらない。めり込み過ぎたのだ!

そこで、グルーガンで接着した部分をはぎ取り、めり込みを少し抑えた上で、

再びカメラに装着。出来たっ!

見た目はハッキリ言ってめちゃくちゃ悪い! でも、いいのだ!!  写れば。

そして、広角レンズ大成功!

バンザ〜イ!!!

 

ところで、前回約束した”銅箔ピンホール”での撮影…  実は出来なかった。銅箔が届かなかったのだ。

残念だが、紙ピンホールでもこれだけのクオリティが出るようになったのだから、きっとビックリするようなスゴイ写真が撮れるに違いない(・・・と信じたい)!

それでは、次回をお楽しみに!

※ ピンホール写真の画像はすべて学生が撮影したものです

(小林)

コンテンポラリーアート領域   「ピンホール写真」小林担当 その1

6月7日から毎週木曜日の3、4限目
「ピンホール写真」の授業が始まった。

この授業はコンテンポラリーアート・コースが旧総合造形コースの時代から10年以上にわたって続けている歴史ある授業だ。

授業では、まず最初に光の性質や眼の構造の解説、そして、古代からの絵画の歴史、その後、カメラオブスクラや写真が絵画に及ぼした影響など、視覚芸術を学ぶ上での基本的な事柄を画像を交えながらのレクチャーで学び、さらに、写真スタジオを完全暗室(カメラオブスクラ)化した中で外の風景がピンホールを通して映り込む様子を体験する。

昨年までの授業では、このあと、各自が携帯型のカメラオブスクラを製作し、写真暗室で現像作業を行っていたのだが、残念なことに国内メーカーのモノクロ印画紙が製造打ち切りとなったので、この際、思い切って”デジタル化”することにした。といっても、デジカメにピンホール(針穴)を付けるだけなので、超手仕事的なのだ。

とは言っても、デジカメでピンホール写真を撮るのは初めてのことで、すべてが手探り。本当は授業前に試作して写しておこうかと思ったのだが「初めてのことをする”醍醐味”を学生と分かち合わなければもったいない!」と考え、ぶっつけ本番で、学生と「ああでもないこうでもない」と試行錯誤しながら進めてゆくことにした。

カメラのボディ・キャップに穴を開け、
そこに黒い紙に極小の穴を開けたものを取り付ける。

これが記念すべき「デジタル・ピンホールカメラ第1号」

恐る恐る撮ってみたら…

撮れるじゃないか!?

ボヤーッとしてはいるが写ってる!

これなんか、なかなか美しい!

印画紙を使っていた前回まではモノクロの世界にとどまっていたが、
色が出るのは何より素晴らしい!

・・・ただ、もう少し画像がシャープにならないものか…? ピンホールなのでレンズのようには行かないことはもちろん分かっている。しかも、以前は6つ切りの印画紙そのものがいわばイメージ・センサーだったのに比べ、このカメラのイメージ・センサーは大幅に小さい。当然、ピンホールの大きさをいくら小さくしても解像度に限界はある。


などと悩みながらも、我々は大胆にも「望遠レンズ」ならぬ
「望遠ピンホール」の製作に取りかかった。

構造は極めて簡単で、ピンホールをイメージ・センサーから遠ざけるだけ。

そのために、こんなパイプ状のものをホームセンターで買ってきた(白い絵の具が縁に塗ってあるが、これはカメラのボディ・キャップに穴開けの位置を転写するため・・・実際にはこの方法はボツとなった)。

そしてカメラのボディ・キャップに穴を開ける作業。
これは木工室で技術職員の田立氏の指導を得ながら行った。

ボール盤を使い、円形に穴を開けて行く。

そして、糸ノコで穴をつなぎながら切って行き、

最後にこんな機械で穴の内側を削って大きさと形を整える。
こんな便利なものがあるとは知らなかった!

そして先ほどのパイプをグルーガンで接着。

そして、完成した姿がこれ。

なんと無骨な! 

旧ドイツ軍のパンツァー(戦車)のようなイメージ!

これで写した画像は次回のお楽しみ!

さて、実は重要なことが判った。

今回、シャープさを増すためにピンホールを出来るだけ小さく開けることを目指したのだが、明らかに小さいピンホールで撮影したものが、少し大きめのものよりシャープさで劣ることが判明。絶望の淵に追い込まれた。

あとでネット上であれこれ調べてみてほぼ原因を突き止めることができた。写真のクオリティを上げるにはピンホールを小さくすることよりもきれいなピンホールを開けることが重要らしい。紙ではきれいな穴は開かないのだ!

そこで、評価の高い銅箔を購入。次回はこれで試してみる!

結果は乞うご期待!

※ ピンホール写真の画像はすべて学生が撮影したものです

(小林)

5月ダイジェスト②

引き続き、授業風景をご覧下さい。

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【彫刻領域:各学年の授業風景】

【コンテンポラリーアート領域:各学年の授業風景】

【美術1年生:各領域の基礎授業風景】

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以上が、美術コースの各領域や学年ごとの
授業風景や学内風景のダイジェストとなります。
普段、学生達がどの様に過ごしているか
伝わりましたでしょうか?
当記事以降は、6月の写真も交えつつ、
7月に引き続いている授業の写真や
大学の風景をお送り致します。

また、Twitterの方もお知らせ等々流していますので
是非こちらもご覧下さい。
Twitter:@NZU_ART

5月ダイジェスト①

こんにちは。美術コースブログです。
本日は、美術コースの5月ダイジェスト①です。
今回は、各領域の学年ごとの授業風景をご覧下さい。

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【日本画領域:各学年の授業風景】

 

【洋画領域:各学年の授業風景】

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彫刻・コンテンポラリーアート・美術コース1年生の
授業風景写真に続く。

4月ダイジェスト②

【授業風景】

ここからは美術コースの授業風景を
ダイジェストに書いていきます。

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<美術コース1年生・裸婦モデル(講評会)>
4月の始めは、モデルさんを招いての
人物デッサンから実技はスタートします。
学年・コースによって、人物デッサンは
裸婦モデル・着衣モデルと内容は様々です。
大学に入って初めてモデルさんが居ての
人物デッサンを描いた学生も多いと思います。
(筆者もその内の1人でした。)

写真は美術コース1年生の講評会の様子です。
講評会では学生達のデッサンを並べて、
教授と学生達とで全体を観ながら講評会を進めていきます。

<美術コース1年生:風景デッサン>

風景デッサンは、自分の好きな画材と
好きな場所で風景を描く課題です。
各自様々な画材を持って、風景を鮮やかに描いています。
4月の大学は緑が鮮やかで、鳥の声と爽やかな風の中で
伸びのびとした環境で制作が出来ていました。

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4月ダイジェストはひとまず終了です。
今後も、各領域別の授業風景を投稿していきだいと思います。
次は5月のダイジェストを予定しております。
お待ち下さい。

4月ダイジェスト①

こんにちは。美術コースブログです。
今回はブログスタートまでの期間の
【4月ダイジェスト①】です。

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<コース別ガイダンス>

4月の新学期始めは、新入生・在学生共に学内の各施設の使用説明や、
授業ガイダンス・コース別ガイダンスからスタートしました。
写真は、美術コース1年生のコース別ガイダンスの様子です。
少し緊張した学生達の顔ですが、教授からの説明をしっかりと聞いています。

美術コースは、1年次は日本画・洋画・彫刻・コンテンポラリーの
4つの領域を実技授業で学んだ後に、
自分の学びたい領域へ進む形を取っています。
その説明も、このガイダンスを通して説明を行っていきました。

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4月ダイジェスト②に続く。