染色の証言-伊勢型紙展

今日は大寒とあって、本当に寒い一日でした。
D2・D3ギャラリーでは、今週から「染色の証言―伊勢型紙展」が始まりましたよ。
伊勢型紙とは、着物などの生地に模様を型染めする時に使う紙の型の一種です。
型染めは、一般的に楮紙を柿渋で貼り合わせた渋紙に文様を切り抜き、型紙として用いています。
型彫りに使用されている地紙のほとんどは、三重県鈴鹿市寺家・白子両町周辺で生産されていました。
この地に型彫り職人が多かったことから、地名に因んで「伊勢型紙」と呼ばれたそうです。
名古屋造形大学が所蔵する、二万点余の伊勢型紙は、1991年に名古屋の染物業「石井染工所」の石井達夫社長のご厚意により、研究資料として寄贈を受けたものです。
以前にもギャラリーにお目見えしたこの作品を機会があったらもう一度見たいと思っていたので、この企画をとても楽しみにしていました。
型紙は、いろいろな道具で1つずつ手彫りされ、精密な美しい文様でできていて、その細かさには、目を見張るものがあります。
模様は、伝統的なもの、花、魚、アールデコ調のもの、トンボなど様々で、江戸時代から明治・大正・昭和までに制作された型紙が展示されています。

光が反射して見づらいですが、細かい点々で作られている模様がわかりますか?


こちらは、模様の中に十二支が全部入っています。
私は辰が見つけられませんでした。

この展覧会は、1月28日(金) 17時まで。会期中無休です。
日本の伝統的で貴重な作品を是非ご覧くださいね。

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