マンガコースのワークショップ

8月30日、31日とマンガコースのみ募集するAO入試のワークショップが実施されました。両日とも心配した集中豪雨の影響もなく、無事終了することができました。

今日のブログでは、少々長くなりますが、マンガコースAO入試の説明とワークショップの様子を報告します。同コースのAO入試は今年から初めて導入するもので、今回実施したワークショップはその出願可否を問うプレ入試にあたります。ワークショップは、2日間でマンガを制作、面接と合わせて評価してAO入試への出願可否を判定するものです。

まずワークショップ初日。テレビでは朝から前日の集中豪雨による被害の様子や今後の気象情報が報道されており、受講者の出欠が気になりましたが、特に問題なく10時の開始を迎えました。ワークショップの課題「マンガ実作」は、問題として与えられた物語3話の中から1話を選び、2日かけて専用の原稿用紙2枚に見開きでマンガを制作します。

ワークショップの講師は、浦沢直樹先生のもとでアシスタントを務めその信頼の厚い石川俊樹先生と高木一夫先生。ワークショップではまず最初にマンガ制作の進め方を説明。問題文をよく読んでシナリオをつくることに始まり、キャラクターづくり、ネーム作業について説明がありました。特にネーム作業(コマ割りや台詞を入れたラフに描いたマンガのプランニング作業)の説明では、コマ割りの工夫のため何度も書き直すことの重要性に受講者も真剣に耳を傾けていました。この間20分程。その後それぞれ制作に入りましたが、午前中は、問題をじっくり読んでシナリオを考えたり、キャラクターを描いている人が多かったようですが、終わり頃にはほとんどがネームに悪戦苦闘していました。

 2日目は、受講生の表情も初日とは違って緊張も消えリラックスしている様子。開始まで時間があったので、「今から画材屋に行きますが、ついてくる人いますか?」には、20名程がゾロゾロと。簡単な説明の後作業開始。初日とは違って石川先生や高木先生に気軽に質問するも人も増えました。次に見に行ったのが2時過ぎでしたが、既にペン入れしている人も多く、平静な顔で巡回しましたが、心の中では「ウワァー」とか「スゲェー」の連発。みんなうまくて、本当にマンガ好きなんだということを実感しました。

今回のワークショップでは普段使用している画材であれば何でも使用可能でした。といって、特殊な物を使っている人はいませんでしたが。また、ペン入れも自由(評価には無関係)でしたがほとんどの人がしていました。最後に講師のお二人からの概評。石川先生からは、思った以上によく描ける人が集まったことやオリジナルが是非見てみたいとのこと。高木先生からは、アイデアが浮かんだら絵にすることや、小説を書くのと同じようにマンガも主人公になりきって描くこと、これからもずっとマンガを描き続けて欲しいとのアドバイスがありました。

明日は判定作業。9月3日には受講者の皆さんに結果が届きます。

(TT)

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