今日は気持ちよく晴れ、暖かい一日だった。風もなく穏やかで、最高の卒業式日和だった。
学長としてのスピーチは、以前ブログで取り上げた万年筆の話をした。デザインには人の生き方を作り出す力があること、また、アートやデザインが原始の昔から人類にとって欠くべからざるものであったことなどを話させていただいた。
最近読んだ原研哉さんの本から引用させていただいたり、また、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」の内容についても触れさせていただいた。
屋外での写真撮影は寒風吹き荒ぶ中で… ということも多いのだが、今日は風もなく日差しは暑いくらいだった。
その後、名古屋へ移動。時間が少しあったので「ひとりカフェ」。ゆったりと流れる時間を感じることも時には必要だと分かった。
日が沈みかけているらしく、遠くのビルの上部やテレビ塔に夕陽が反射しているのが見える。
日没後の時間が好きだ。光が柔らかく、うっすら赤みを帯びている。
1時間でリフレッシュできた。
「夜と霧」の中で、普通に市電に乗り、普通に家のドアノブに手をかけることに焦がれる気持ちが書かれているところがあるが、このような、何でもない時間が実は宝物なのかもしれないと思う。
その後、先端表現コースの追い出し会。3年生が幹事をやり、甲斐甲斐しく動いている姿を見て感心した。みんな成長してるな〜!
2次会に行きたい気持ちは山々だったが、まだ残っている仕事もあり後ろ髪引かれる思いで帰宅。
卒業生を送り出すのは、やはり一抹の寂しさを伴う。
また、ときどき顔を見せてほしい。