11月14日(水) 晴れ のち 曇り ときどき 雨

朝9時出校、午前中は複数のミーティングと原稿書きが重なる。
今日は午後から出張授業があるので早めに昼食。

今日の日替わりランチはチキンのすき煮。温玉のトッピング(380円)。
唐辛子を沢山かけて食べた。チキンがたっぷり入っていて美味しかった。

急ぎで食べてすぐに車で地元の高校へ。
日曜日の”あいちの大学「学び」フォーラム”に続いて今週2度目の出張授業だ。

部屋を一つ借りて黒い紙で窓を完全に塞ぐ。少しの隙間も出来ないように完璧な暗室をつくるのは結構大変だ。塞いだ窓の中心部に様々な大きさの穴が空いたボードやレンズをセットする。そこにトレーシングペーパーを張った木枠を掲げると外の風景の倒立像がくっきりと映る。目が慣れると部屋のあらゆるところに外の風景が投影されているのが分かる。
これがカメラオブスクラ(暗い部屋)というものだが、実はこれが進化してカメラになった訳だ。そして、この構造はとりもなおさずわれわれの眼の構造そのものなのだ。

この授業の主眼は「見る」ということについてあらためて考え、そして、カメラオブスクラと写真が絵画の歴史にどう関わってきたのかを学んでいただくことだ。
去年この授業を受けてくれた現3年生が後輩に勧めてくれたようで、この授業は大人気。今年は35人もの生徒さんが受講してくれた。

まず、暗室でのプレゼンは大受けだった。
その後、コンピュータからの画像を映しながらレクチャーを行い、最後に段ボール製の携帯型カメラオブスクラを制作する。短い時間で道具を使わず組み立てられるように完璧に用意してある。
これらの準備はすべて大学の先端研究室のスタッフがやってくれた。窓を塞ぐ用紙もサイズ通りに作ってくれた。
おかげで良い授業ができた。感謝!!

授業後、生徒さんたちがカメラオブスクラを覗いて歓声を上げ合っている姿を見ると疲れも吹っ飛んだ。

大学に戻るとすでにとっぷりと日が暮れていた。
残っていた原稿を書き上げて今日の作業はすべて終了。
ホッとして帰宅。