午前9時に出校、提出書類を最終的にチェックし、宿題終了。
その後、来年1月の個展に向けての制作に入る。
制作中の作品(マンハッタン島の遠景)は自分でもゾワッと鳥肌が立つほど良いカットが沢山ある。順当に行けば良い作品になることは間違いないが、一方で普段と違う撮影機材を使ったことによる問題点も散見できる。
例えば(以前もこのブログで述べたように)CMOSイメージセンサが普段使っているカメラのものより小さいため、作品1点に用いるカット数が格段に増えたこと。合成の作業に掛かる時間も増えるが、それよりも、撮影時間が長くなったことにより、動くものの(影、雲、クレーンなど)の影響が大きくなることが心配だ。
特に当日は風が強く雲の動きが激しかったので、これは少し重大な問題になるかもしれない。
それから、運搬の利便性を考え普段より軽めの三脚を持って行ったのだが、今回はニューヨークもサンフランシスコも非常に風の強い日が続き、その影響で、拡大すると若干ブレが見られるカットがあること。軽量型とは言え、かなりしっかりした三脚を持って行ったのだが、やはり重要級の三脚との違いはこういうところに出てしまうのだ。
さらに、レリーズの信頼性が低く、(注意はしたが)カットが飛んでいる可能性があること。仕事が進んでからカットの欠損が見つかったら目も当てられない。
などなど、期待と不安の狭間で揺れ動きながら仕事をしている。
今日はかなり時間がとれたので少しは進めることが出来た。全体の1/25〜1/30くらいかな…?
午後4時過ぎに大学を出て、いつものように桃花台バス停から名古屋へ。今日はドイツはワイマールのバウハウスから友人が来る。
Liz Bachhuber (リズ・バッフバー)は10年来の知り合いである。
彼女はアーティストでバウハウス大学の教授でもある。出身は米国ミルウォーキーでドイツ、デュッセルドルフの美術アカデミーで学んだ後、ニューヨークのアーティストレジデンスPS1で本学の平林教授と一緒に学び、その後、バウハウスに赴任した。
名古屋造形大学の国際交流展「TRANSIT」は2001年にデュッセルドルフの美術アカデミーと行ったのが最初だったが、その時の相手はリズが所属していたChristian Megert(クリスチャン・メーゲルト)教授のクラスだった。私もこの学校に留学していたが、メーゲルトクラスには共通の知人がたくさんいた。
翌2002年の「TRANSIT」はバウハウスとの間で行い、その後も何度かバウハウスとの交流展を行っている。
また、名古屋造形大学はバウハウスとの間で交換留学協定を結んでいて、年間数人の学生の交換を行っている。
久々に会ったがリズは全然変わっていなかった。
今回は東京芸大と徳島の大塚国際美術館でのレクチャーが目的だったが、徳島から名古屋に来る途中で神戸に立ち寄るということだったので、神戸ハーバーランドから出航する「コンチェルト」のディナーをプレゼントした。これは大変喜んでもらえた。
リズの来日は二度目で、一度目は名古屋造形大学の卒展記念講演に来ていただき、同時に学内と学外のギャラリーで個展を行った。
今回が二度目の来日だが、蕎麦は初めてということだったので、音(ノイズではなくサウンド)をちゃんと立てて食べるというマナーを教えてあげたら、非常に上手に音を立てて食べていた。飲み込みが早い。
一人娘のレオニーは前会ったときは小学生だったけど、今は薬学を学ぶ大学生だとか、時の経つのは早い。
また、ワイマールで会おう!
Schöne Grüsse an Leonie!
レオニーによろしく!