朝方まで雨が降っていたが、明るくなる頃には上がり、日中は暖かく快適な一日だった。
朝から歯科へ。
今日は定期的な検診と治療の二本立て。治療はあと二度ほどで終了の予定。
実は前から気になっていたのだが、歯に開けた穴に何か針のようなものを突き刺すときにピコピコと音がする。
これは電気的な反応で歯の神経の位置や状態を判断しているのかな? と勝手に思っていたのだが、お医者さんに訊いてみたら「歯の穴の深さを探っている」とのこと。
あとで調べてみると、これは「EMR 根管長測定器」というもので、歯の根の長さを正確に測っているらしい。根の先端を突き破ってしまうと骨に達してしまうので、そのためのアラームのようなものだ。
しかし、歯科治療も本当に進歩している。昔は「歯科治療=激痛を我慢する苦行」のような覚悟が必要だったが、今はほとんど痛みを感ずることがない。これには医療技術の進歩を感じるし、それに対して素直に感謝したい気持ちになる。
レントゲンを見ると、歯の穴に合わせた針が埋め込まれていて、最終的にはここに薬剤を詰めて緊密に封鎖するようだ。
2時間ほど歯医者に居て、その後は大学に行った。
お昼に待ち合わせていたのは卒業生の梅原麻紀さん。
お昼を一緒にとりながら話をした。
分厚いハムカツには具だくさんの鶏そぼろの餡がかかっていて、大変美味しかった。
梅原さんは名古屋造形大学の総合造形コース(現コンテンポラリーアートコース)卒業後、デュッセルドルフ・クンストアカデミーに留学、その後、東京芸大大学院博士課程で博士号を取得され、今年開催された「あいちトリエンナーレ」の映像部門の企画・運営に関わられた。
大学卒業時から最近までのドイツ滞在で「考え方はほとんどドイツ人」という彼女の視点で日本の状況(アートにとどまらず)がどう見えているのか興味は尽きない。
思い返すと、名古屋造形大学が2001年から続けて開催している国際交流展「TRANSIT」は彼女が留学した最初の年に始めた。
彼女にとっても私にとっても大変だった。「そんなことは2,3年経って慣れたからやるものだ。」と彼女もドイツのクラスメイトから言われたらしいが、本当に言葉で言い尽くせないほどハードな日々だったと思う。
“Aller Anfang ist schwer(何事も最初は困難なものだ)”と言うとおり、私も心身ともに消耗したが、その後は現在まで「TRANSIT」は続いており。大学にとって非常に重要なプロジェクトになっている。梅原さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。また、今後もお話しする機会を持ちたいと思う。
午後は少し大学で仕事をしたあと早めに大学を出た。
幾つか用を終えたあと、携帯電話会社の策略にまんまと引っかかり、アイスクリームをいただいて帰宅。
ただで食べるものは美味しい! しかし、”ただより高いものはない”とも言う…